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腰掛便座の種類と活用法

腰掛便座について

 利用者がトイレで座ったり立ったりすることが自力では難しい場合に使用される福祉用具のことです。

腰掛便座の種類

 腰掛便座には、次のような種類があります。

  1. 和式便器の上に置いて腰掛式に変換するタイプ

  2. 洋式便器の上に置いて高さを調整できるタイプ

  3. 便座から立ち上がる際に電動式またはスプリング式での補助機能が有るタイプ

  4. 移動可能なポータブルトイレ
    • プラスチック製:
       持ち運び可能な軽量タイプがほとんどですが、使用する場合は安定性を確認する必要があります。
      足を引く蹴込みスペースがあるタイプもあります。

    • 木製いす型:
       重量があるので持ち運びしにくいですが、安定性がよく足を引くことができる蹴込みスペースがあるので、立ったり座ったりする動作がしやすいのが利点です。

ポータブルトイレの選定方法

 利用者の身体機能の状態に合わせ、次項目の内容を考慮してポータブルトイレを選定します。

  • 利用者の移動や移乗の動作
  • 利用者の座位での姿勢
  • ポータブルトイレ本体の安定性
  • ポータブルトイレの座面の高さ
選択時のチェックポイント
項目 チェックポイント
安定性 体重をかけて移乗する時に倒れたり動いたりしないもの。

安全を確保するためにすべり止めマットを併用する。

座面の高さ 高さの調節機能があるもの。

座って排泄する時の姿勢は、きちんと床に足底がついて少し前かがみの態勢になりやすい高さに設定する。

座位での移乗する場合は、ベッド上での端座位と同じ高さに設定する。
蹴込み 排泄が終了し、座った姿勢から立ち上がる時に、後ろに足を引けるだけの蹴込み(空間)があるもの。
肘かけ 排泄する時、移乗や移動を行う時、前傾姿勢を保てる肘かけがあるもの。

座位で移乗する場合は、着脱式か跳ね上げ式になっている構造のものを選択。

置き場所 通常ベッドの足元に置いて使用することが多いが、移乗・移動・介助をスムーズに行えるよう考慮して、設置場所を決める。

自動排泄処理装置とは

 尿や便を受け止める部分と尿や便を溜める蓄尿部から構成されており、自動的に排せつ物が吸引されるしくみになっています。

自動排泄器 自動排泄器構造

差し込み便器の種類と活用法

差し込み便器について

 便意はあってもトイレヘまで移動するだけの体力を持っていないか、もしくは難しい状態の利用者が、排便・排尿をベッド上で行うために差し込み便器を活用します。

これらは女性が仰臥位で腰を上げて使用するタイプで、尿や便ともに使用することが可能です。

差し込み便器の種類

差し込み便器には次のような種類があります。
  • 通常タイプ
  • 洋式便器(ベッドパンタイプ)
  • ゴム製便器
差し込み便器-通常タイプ 差し込み便器-洋式便器(ベッドパンタイプ) 差し込み便器-ゴム製便器
差し込み便器図引用元:
アズワン株式会社 便器一覧より

尿器の種類と活用法

尿器について

 尿器とはベッド上で利用者が排尿を済ますことができる用具のことで、介助でも自力でも臥位か座位で使用可能です。

尿意はあっても立った姿勢を保つことが困難な場合や、トイレまで移動することが難しい状態の利用者が使用します。

尿器の種類

 尿器の種類には男性用と女性用があり、次のように少し構造が異なります。

  • 男性用尿器
  • 女性用尿器
尿器

オムツ、パッドについて

 オムツやパッドには用途別に多くの種類が有りますが、素材については紙製と布製とがあります。

利用者に適正なオムツを選択する場合は、ADL、身体機能の状態、体型、排尿量などを見極め、まずサンプル品があれば使い勝手をチェックし、良ければ本使用するようにしましょう。

また、昼と夜で使い分ける事が必要な場合があります。

販売ページの製品情報で用途や特徴を把握し適正なものを選択します。

紙オムツと布オムツの特徴について

種類 メリット デメリット
紙オムツ
  1. 多くの種類があり、ADL、身体機能の状態、体型、排尿量から適正なものを選択できる。
  2. 素材が高分子吸水材なので、紙おむつ1枚で1回分の排尿を全て吸収できる。
  3. 1回きりの使い捨てタイプなので衛生的である。
  1. 使用するごとに購入が必要で経済的に負担がかかる。
  2. 使用するたびにゴミが出る。
布オムツ
  1. 繰り返し洗濯して使用でき、吸汗性もよい。
  2. 素材は通常の下着と同じである。
  3. 布なので体型に合わせやすく伸縮性もある。
  4. 原則ごみが出ない。
  1. 布オムツは重ねて使用するのでかさばる。
  2. おむつカバーも必要になる。
  3. 準備する際、洗濯や乾燥が必要で組み合わせも考える必要がある。
  4. 布が尿などで濡れた場合湿気などの不快感を感じる。

福祉用具図参考引用元:
株式会社近新 「2012 Vol11-1福祉用具総合カタログ」
P173,176,181-187より

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