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自立生活を支える家事援助

家事援助介護

家事の意義とは

買い物、調理、料理、洗濯、掃除、ごみ捨て、衣類の補修・裁縫などは、毎日の暮らしの中で生活するためには必要不可欠な行為です。

これらの行為は家事と言い、日常生活を行うための基本です。

人間が生活し生きるための基礎となり、家事は絶対に必要となるものです。

なので、家事援助は、人の生活を支える源になり命にも影響します。

特に自宅暮らしの高齢者が自分で家事ができなくなると、たちまち生活を継続することが難しくなります。

また、家事援助は介護職のやりやすいように手順を決めて単に援助を行えばよいわけではありません。

各個人の生活内容は、生活習慣や価値観や好みが異なり、個々に大きな違いがあります。

調理を考えてみても、食材のさばき方、味の付け方、盛り付け方、食卓周りの環境など利用者により好みが異なるため、利用者本人が納得しなければ、いくら援助しても介護職本位の勝手な援助となってしまいます。

各家庭には、親から子へと長年に渡って受け継がれている生活習慣が存在します。

毎日の生活の中で伝承され、自然と習得したものなので、他人である介護職がすぐに理解し再現できるものではないため、介護職員初任者研修で身に付けた介護技能が即活用できるというものでもありません。

家事援助と介護保険制度

介護保険制度における訪問介護サービスの生活援助という区分に家事援助は介護サービス制度として位置づけられています。

介護保険制度における訪問介護の種類には次の項目があります。

  • 身体介護として、食事・排泄・入浴など直接利用者の身体に対して行う介助業務
  • 生活援助として、買い物・調理・掃除・ゴミ捨て・洗濯など利用者の身の回りの援助業務
  • 通院・買い物などのための乗車・降車の介助業務
生活援助の具体的内容
  1. 買い物・医薬品の引き取り:
    生活に必要な物品などの買い物、買い物時の物品や釣り銭の確認、医薬品の受け取り
  2. 調理、配下膳:
    配膳、後片づけ、一般的調理(特別な調理は対象外)など
  3. 洗濯:
    洗濯機や手洗いでの洗濯、洗濯物の物干し・取り込み・折りたたんでの収納、アイロンかけなど
  4. 掃除:
    使用しているトイレ・机・テーブルの清掃、ごみ捨て、清掃の準備・後片づけなど
  5. 衣類の整理・被服の補修:
    衣類の補修(破れの補修・ボタン付け等)、衣類の整理(季節による衣服入れ替え等)など
  6. ベッドメイク:
    ベッドのシーツや布団カバーの交換など

ここで注意したいのが、家事援助のサービス対象となるのは、利用者が生活している部屋、利用者が使用している物のみに限って援助できますが、家族の部屋や家族が使用している物、家族が出したごみなどについては家事援助はできません。

家事援助を行う介護職の専門性

家事援助は、普段私たちが生活で一般的に行っている家事と同じように考えている方もいますが、介護職が行う援助はプロとして専門性を持った内容であることに重要な意味があります。

ここでプロとして提供する専門性とは何か考えてみましょう。

人の年齢や身体機能は年々変化していき日常生活の内容にも影響が及びますが、家事内容も同じです。

加齢などにより視力が悪くなれば裁縫などの針仕事は細かな作業で困難になり、指先も繊細に動かしにくくなってきます。

介護職はこのような一般的な老化現象を認識し、利用者個々の状況や好みを理解しながら、利用者が自分の力でできる事とできない事を把握しておきます。

さらに、利用者をあらゆる角度からよく観察しておき、時々の状況に合わせて自立生活ができるようにするには、どう援助すればいいのか考えていきます。

以上がプロの介護職が提供する専門性の伴った家事援助です。

家事援助は、家事経験者であればすぐに実行可能であるかのように考えられます。

ですが、プロの介護職が提供する家事援助は誰でもできる単なるお手伝いではなく、利用者の意見や考え、生活習慣を尊重し、その人らしい生活を今後も維持できるよう援助を行う役割と責任を負っているのです。

利用者が安心して日々の生活を送るための基礎となるものが家事であり、居宅サービスでも施設サービスでも家事援助は重要な介護サービス業務といえます。

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