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下半身マヒの方へのチェック事項

 介護職や介護する者は、介助する前に下半身マヒの方ができることは何か、寝た状態で次の内容についてチェックを行います。

  • 両ひざを立てることができるか?
  • 両腕を天井方向に上げれるか?
  • 頭や肩を持ち上げることができるか?

下半身マヒの方でも自分で寝返りをする手順・コツ

  1. 斜め上に両手を組んで上げる
    両手を組んで寝返りしたいと思っている向きと反対側の斜め上に、組んだ両手を上げます。

    自力寝返り1

  2. 組んだ両手を斜め下に振り下ろす
    先ほど斜め上で組んだ両手を、今度は寝返りしたい側の斜め下に向かって、一気に振り下ろします。

    この時、斜め下に両手を振り下ろす際、頭と肩を少し持ち上げてから行うと、反動がつき回転しやすくなります。

    介護する方は、サポートしよう良かれと思って振り下ろしている手を引くなどすると、せっかく自力で反動を付けて回転しようとする動作を止めることになるので見守ることが大切です。

    自力寝返り2

  3. 右横向きになる
    反動を付けた上半身の回転がマヒしている下半身に伝達され、腰と足が順に回転し向きが変わります。

    自力寝返り3

下半身マヒの方に対する寝返り介助法

寝返り介助の注意点

 床ずれが起こる原因は、同一姿勢で長時間寝た状態でいると、体重が身体の一部分に集中し、神経・血管・皮膚などが強く圧迫されることにより発生します。

中でも下半身がマヒしている方は、圧迫されても感覚機能がマヒしているため、健常者のように痛みを感じません。

なので、寝返りをせず態勢が換わらない状態が長く続くと、即床ずれを起こしてしまいます。

床ずれは介護の専門用語で褥瘡ともいいますが、これを予防する一番の方法がこまめに寝返りをするということです。

 下半身にマヒがある方は、スムーズに寝返りを行う際に必要となる3条件の中で、両ひざを立てるという動作を行うことができません。

しかし、両ひざを立てる動作ができないから、自力での寝返りは無理だと落胆してはいけません。

上半身は健常者と同じように両手や頭と肩を自由に動かせますし、持ち上げることが可能です。

 まず、本人が自分で動かせる動作や、使える身体機能を十分活用して、自力で回転できるようにしてあげれば、本人にとっても自立意識が芽生え意欲も出てくるものです。

どのような状況でも、まず介護を受ける本人主体で動いてもらえるようにサポートし、下半身が動かなくても自分の意思と筋力で寝返りを行えるようにすることを目標にします。

なので、介助する者は、過剰なサポートをするのではなく、介護を受ける者の身体機能のレベルを確認し状態を把握して、本人ができない部分に対してのみサポートするように援助していくことが重要です。

寝返り介助の手順・コツ

  1. 足首を組む
    最初は寝返りしたい方向と反対側にある足首を、寝返りしたい側の足首の上に組みます。

    次は寝返りしたい側と反対側の両手を組み、そのまま斜め上に上げておきます。

    足を組むのは、スムーズに回転し向きを変えやすくするためです。

    寝返り介助1

  2. 両手を組んで振り下ろす
    斜め上に上げて組んだ両手を寝返りする側の斜め下に向かって、思いっきり振り下ろします。

    寝返り介助2

  3. 体が回転し始めていることを確認する
    介護を行う人は、要介護者の上半身が回転し、腰・脚へとつながっていることを確認し補助するるタイミングを見極めます。

    寝返り介助3

  4. 回転している状態を後押しする
    要介護者の腰が回転していき、自力で回転不足な部分のみ介護者は腰を引いてサポートします。

    寝返り介助4

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