1.介護求人に関して相談する際の注意点
ハローワークや福祉人材センターに行く場合、窓口の相談員とどのように接すればいいのでしょうか。
基本は「こういう仕事がしたい」という希望を述べることですが、できれば就業形態や希望する給与額・勤務時間まで、具体的に伝えられるようにしておくことが望ましいでしょう。
就職面接とは違うのだから、「こんなことを口にするのはずうずうしい」などという遠慮をする必要はありません。
相談員としては、来訪する人のことを詳細に把握した方が対応しやすいのは明らかです。
もし、こちらが希望している条件が非現実的であるなら、希望に沿う職場を見つけるのは難しいと伝えてくれます。
それはそれで貴重な情報として受け取ればいいだけです。
「希望する条件は満たせない」と聞くと、人生設計そのものが否定されたような気になって強いショックを受ける人もいますが、実際はそんなに悲観することはありません。
相談員はたいてい代案を紹介してくれるからです。
代案であるから、自分の希望する条件とは若干異なってくますが、なかには「そういう職場もあるのか」という具合に、自分が知らなかった情報を入手できることもあります。
その条件を自分の希望と照らし合わせてみて、十分妥協できるようであるなら検討してみればいいでしょう。
2.代案でもまず話を聞くことが大切
以前、こんな事例がありました。
訪問介護の分野では、体力のある男性ホームヘルパーの需要が高く、特に入浴介助などを行なううえで、男性ホームヘルパーの力というのはどうしても必要です。
それを聞いたある男性ホームヘルパーのAさんが、正職員として働ける職場もあるはずだと考えて福祉人材センターに足を運びました。
入浴介助をはじめ、力の要る仕事は得意であることや多少無理をしても体力的には自信があることなどをPRしながら、要介護度の高い高齢者を集中的に担当したいと申し出ました。
ですが、その地域の訪問介護事業者は、非常勤しか募集していないので、実務者研修やホームヘルパー1級なら入りこむ余地もないわけではありませんが、Aさんは初任者研修を終えたばかりの新人で希望をかなえるのは難しい様子でした。
あきらめかけたAさんでしたが、その時相談員からある提案を受けました。
実はその地域に訪問入浴を専門に行なっている事業者があって、嘱託の介護職員を探しているということです。
将来的には事業拡大のなかで訪問介護事業に進出していく可能性もあるということです。
嘱託とはいえ、社会保険も完備していて、年収もAさんの希望と比べてそれほど大きく落ち込むというわけではありません。
Aさんの唯一の不安は「訪問入浴介護の現場がどのようなものか、いまひとつイメージがつかめない」ということでした。
そのあたりの不安を口にすると、相談員から「浴槽の扱い方についての研修が必要ですが、ベテラン職員と組んで訪問するので、その指示通りに動けば大丈夫です。新人の方の作業としては、訪問介護での入浴介助の場合とほとんど変わりはないと思います」というアドバイスをもらったそうです。
Aさんの例のように、訪問介護でなくても、自分のビジョンに近い働き方ができるケースもあり、また、就業後の事業展開によっては、将来的に夢をかなえられる可能性もあります。
このように「とりあえず相談をしてみる」ことで、少しずつ視野を広げていくことが大切ですので、まずは頭のなかを柔らかくして、いろいろな可能性を受けいれてみましょう。




