介護利用者を尊重し、観察する習慣をつける

要介護者の人格・意志・生活リズムを尊重する

 介護士は、利用者の人格や意志、生活リズムなどを尊重しながら、介護を行うことが重要です。

介護士は、利用者という人間に直接関わる職業なので、安全性を確保する時と同じで利用者のペースに合わせて介助するということが大切です。

いくら手際よく業務をこなせても、介護士・ホームヘルパーとして、利用者の人格や考えを尊重した介護ができなければプロとしては失格です。

これは、安全と同じくらい重要なことで、肝に銘じなければなりません。

 例えば、入所者のオムツ交換を行う場合、あるベテラン介護士の手際がよく、新人介護職員も感心し、施設長も手際の良さを高評価していました。さらにベテラン介護士は、そのことを自慢していたとしましょう。

普通にこの話を聞くと、すごいなと感心する方もいるかも知れません。たしかに「手際の良さ」は評価できますが、もし利用者の生活リズムや意志に対する配慮が欠けていたとしたらどうでしょうか?

ベテラン介護職員は、モノではなく人を相手にしているのですから、施設長も含めてプロの介護職員としては失格だといわれても仕方ないといえるでしょう。

 特にオムツ交換を行う際は、利用者の反応に気を配りプライバシーに配慮して、1動作ごとに「声かけ」を行いながら介助することが求められます。

 食事介助の場合は、せかさず利用者の食べるペースに合わせて、口に食べ物を運ぶ必要があります。

利用者の中には、休息を挟みながらゆっくりとしたペースで食べる方もいるので、介護職員はそれらの食習慣をしっかり把握し、満腹状態かどうか早合点して決めつけないことも大切です。

介護をする前に必ず相手を観察する習慣を

 他人のことを理解するということが、利用者の人格や意志を尊重するということにつながり、利用者の行動や言葉、クセやしぐさなどを観察し理解するように努めることが大切です。

もちろん、観察方法にもプロの介護士なりのテクニックが必要になりますが、人間関係を円滑にするという点では一般社会全てに共通した鉄則です。

 介護職の場合は、高齢者や認知症の方が相手なので、表情やしぐさ、特有の心理状態、不安感を抱く時などについて、あらかじめ把握しておかなければなりません。

ただし、人は個性がそれぞれ違うので、基本は押さえながら各利用者特有の言動やクセは何かを確認しておく必要がありますが、一般論を鵜呑みにして観察をしていると思わぬ誤解につながりかねません。

もし、前任で担当していた介護士・ホームヘルパーがいるなら、利用者の考え方、生活習慣、クセなどの情報をきちんと引き継いでおくことです。

但し、利用者の体調や心の状態は日々刻々と変化するので、いつも同じように決めつけてしまうのは危険です。

何回も訪問介護に訪れ、利用者と親しくなり慣れてきたとしても、利用者の様子は訪問するたびに、しっかり観察する習慣をつけることが大切です。

健康状態などが急変するケースが高齢者の場合は多くあるので、もし異変を感じたらすぐに職場の上司や主治医・看護師に連絡するようにします。

 まず、訪問時は落ち着いて冷静な目で、毎回しっかり観察するという習慣が大切で、こうした地道な努力が深刻な事態を未然に防ぐことにつながります。

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