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口腔ケアの介助内容と目標

介護職が担う口腔ケアの具体的な実施内容としては、歯・口腔粘膜・義歯の清掃を行うことですが、その目的は食事を摂る、言葉を発する、息を吸うなど口腔機能を使ったこれらの機能を維持・向上させること、口腔の疾患や障害を治療したりリハビリを行ったりすることが主な目的です。

介護現場で介護職が利用者に対して介助する内容としては、歯・口腔粘膜・義歯の清掃を行うことが主になります。

何の為に口腔ケアを行うのかその目的は?

口腔とは、唇から喉までの空間部分を指しますが、口腔内には数百種類の細菌が何千億個も繁殖しているようです。

口腔内は、食べカスなどが残っていますし唾液などの水分が潤っていて、体温により約36℃くらいに保たれています。

このような栄養・温度・湿度の環境は、細菌にとって最も増殖・繁殖しやすい好環境が整っているため、口腔内を常に清潔にしておかずにいると、あっという間に細菌は数兆個にまで増殖してしまいます。

なので、口腔内を清潔にしておかないと、口腔内の疾患だけでなく、細菌が混じった唾液を誤って気管に流入させ、誤嚥が原因で肺炎を起こし誤嚥性肺炎になったりする場合があります。

また、要介護度の重い利用者の場合は、免疫や口腔に関する機能が衰えているので、細菌が混じった唾液が誤って気管に入ってしまい誤嚥するケースが多く、肺炎を引き起こす可能性が高くなります。

口腔ケアを行うことのメリット・効果

口腔ケアを適宜行うことにより、高齢者にありがちな発熱や肺炎になる確率を下げることができるということが検証結果から導き出されています。

要するに、口腔ケアを適切に実施することで、歯の周囲や口の中の粘膜などの疾患が予防できるだけでなく、呼吸器官に関する感染症を未然に防止するためにも有効であると考えられます。

さらに、口腔内が清潔な状態に維持されていない場合、味覚が鈍くなり食べ物のおいしくさを正常に感じ取れなくなり、細菌も大量に増殖し口臭がきつくなることがあります。

口腔ケアを怠った場合の身体への悪影響

消化器・呼吸器の共同の最初の入り口が口腔になります。

  • 消化器:
    食べる→口腔→喉頭→食道→胃・腸へと食物が送られていきます。
  • 呼吸器:
    息を吸う→鼻腔・口腔→咽頭→喉頭(のど)→気管→肺ヘと空気が流入していきます。

食べる場合も息を吸う場合も、口腔が最初の入口になり、生きていくためには絶対に欠かせない大切な器官です。

また、口腔内は栄養・温度・湿り気などの条件が細菌が繁殖するには絶好の環境になっており増殖に適した身体の部位です。

口の中は体温36度前後が維持され、食事毎に食べカスなどが歯間に残り常に栄養分が豊富で、唾液などで湿気もある環境です。

細菌や微生物からすると楽園のような場所になり、最強の微生物培養器ともいえます。

なので、細菌が繁殖するのに好条件である口腔内のケアを怠ると、虫歯・口内炎・歯周病などの病気だけでなく、この場所から繁殖した細菌や微生物は身体の奥深く侵入し、感染症をはじめとするいろいろな病気を発症する原因となります。

口腔ケアを怠ると誤嚥性肺炎に

口腔内で繁殖した細菌などが気管支や肺に流れ込むと肺炎を発症します。

特に高齢者や嚥下障害がある方の場合は、細菌が混じった唾液や食物を誤嚥した場合、誤嚥性肺炎を発症してしまいます。

高齢者がなりやすい肺炎は、介護職が適切に口腔ケアを実施することで予防に繋がることが立証されています。

口腔ケアを怠ると心臓病に

歯周病を引き起こす細菌が血液の流れに乗り心臓まで達すると心臓の血管に炎症が発生します。

この炎症が原因で、心臓を動かす役割がある血管が閉塞すると重篤な心臓病を発症することになります。

このように口腔内の細菌や微生物が原因で心臓に疾患を引き起こす場合もあります。

以上のケースから言えるのは、口腔ケアとは口腔内を清掃して清潔にし、虫歯・歯周病・口内炎などを防ぐ事だけが目的ではありません。

口という身体器官が担っている食べる、話す、息を吸うなどという機能を保持し、さらに機能アップしていくために口腔ケアを行うと考えて行くべきです。

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