介護利用者に対し「見守り」に徹することも時には重要

 介助すべき場面と介助してはいけない場面が身体介護を行う際に起こってきます。

自立した生活を過ごせるように利用者を支援する」ことが、介護士・ホームヘルパーの役割であり真の目的です。

介護士・ホームヘルパーが要介護者に対して、何をするにもすべて手助けをするという行為は、自立したいという利用者の意欲や熱意を結果的に奪ってしまうことに繋がります。

 例えば歩行ということに関して、利用者自身が本人の力で、なんとか歩行できる能力が残っている場合は、そこで手は出さず、転倒の危険性にだけ注意して付き添い、危ない状況が発生した時だけ手を貸すようにするなどです。

このように、介助すべき状況とすべきでない状況をしっかり見極めた介護を「見守り」といいます。

 但し、利用者の心身の状態を的確に把握していなければ、手を貸す部分と貸さない部分を判断するのは難しいと思います。

的確な判断はプロとしての視点が必要になりますが、介護現場で単に現状を見て判断することだけが全てではありません。

まずは、職場の上司・ケアマネージャー・主治医などから、実際の状況を事前情報として、入手し把握しておく事が最優先で一番重視すべきことです。

これらの情報に基づき、日々変化する現場での状況をプラスして判断するようにしなければなりません。

 通常、カンファレンスが介護サービスの開始前に行なわれ、利用者に関する情報を事前に確認し、実際の介護業務時に反映するということになります。

しかし、実態は、ケアマネジャーをはじめとして、利用者に関わる他の全サービス提供者が集まり討議されることは、仕事の忙しさもあり現実的には難しく実行されていません。

そうはいっても、介護士自らが職場の上司に利用者の詳しい状況を聞き出すことは可能なので、適切な見守り介護を行うためには必ず聞くという習慣を付けておくべきでしょう。

身体介護「見守り」の考え方

介護利用者が、トイレに行き用を足す場合

順序 介護利用者の動作手順 自分で出来るか 「見守り」要/否
ベッドから起きる 〇 出来る 必要
床に立つ × 出来ない
トイレまで歩く 段差部分 × 出来ない
手すりが有る廊下 〇 出来る 必要
手すりが無い廊下 × 出来ない
下着を脱ぐ × 出来ない
便座に座って排泄する 〇 出来る 必要

 介護職員は、利用者が自分で出来ることには、あえて手を出さずに「見守る」ことが大切です。

全てのことを手助けし介助してしまうと、利用者の身体機能が衰え自力では何もできなくなってしまいます。

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