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 介護職員初任者研修で介護技術や知識を履修し、介護現場で活躍する場合、認知症と意識障害についても学習しておくことが望ましいと思います。

認知症介護とせん妄(意識障害)の関係性

 介護士が介護施設など実際の現場で認知症ケアを行う場合に、一番注意を払う必要がある症状が混濁などの意識障害になります。

混濁などの意識障害と認知症とは、元々違う病状なのですが、そのほとんどが合い重なって発症するため、BPSDを見極め確認していく際には、特に注視することが求められます。

せん妄とは何か?

 特にせん妄は、意識障害の代表格ともいえる病状です。

せん妄の症状がでると、軽い意識の混濁が起こり、本人は自分や周囲の状態・状況などを、正確にきっちりと認識したり把握することが困難になります。

このような状態に陥ると、単に意識に軽度の混濁が起こっているという状況なので、外見上は視線を合わせて普通に話をしたり、質問にもしっかりと返答しているように映りますが、実際、本人の意識はぼやけており明瞭ではありません。

 認知症を発症しているからと言って、それだけが原因でせん妄が起こるわけではなく、次のようなことも要因となって、せん妄が発症することがあります。

せん妄を発症する原因とは
  1. 脱水症状や高熱を発症した時
  2. 体液に含まれる電解質の均衡バランスが乱れた時
  3. 不眠状態に陥った時
  4. 本人の社会生活や環境が急激に変わった時

 意識障害の代表的な症状であるせん妄は、当人の心理面、健康面、社会的環境などが急に大幅に激変するなど、上記のような変化が引き金となって発症します。

 代表的な具体例としてよく言われているのは、アルコール依存症の患者が施設や医療機関などに入院し強制的に断酒を行ったケースでは、実際には本人の目の前に誰もいないのに、小人が見えるなどのアルコール離脱性のせん妄症状として幻視が起こる場合があります。

 介護士や介護者が介助を行う場合、せん妄には、大きく次の2種類があるという事を理解しておくことで、的確に対応することが容易になります。

  • 低活動性せん妄とは:
    意識がぼやけている最中に、一晩中寝床でゴソゴソと体を動かし回りますが、激しく大きな動作はしないせん妄状態をいいます。
  • 高活動性せん妄とは:
    夕方を過ぎ始めると激しく活発に動き回り、大声を発して時には暴れる時もありますが、当人は、自分が行った言動を少しも覚えていないせん妄状態をいいます。

 せん妄と認知症とは、個々に発症するケースもありますが、認知症も中度レベルになってくると同時に発症することが多くなり、この状態になると介護・介助を行う場合に多くの困難が伴い介護士や家族の負担が重くなってきます。

せん妄の大きな特徴として、せん妄の症状が発症した場合と、症状が発症していない場合では、静かだなと思っていたら突然騒ぎ出したり、コロコロと状態が変化し、時間の経過とともにオンオフの切り替わりが続いたような状況になります。

 但し、現在の医学では、まだ認知症は治療回復することは出来ませんが、せん妄の場合は短くて数日、長くても数週間もあれば元の健常な状態まで回復させることが可能で、この点が、認知症とせん妄の大きな相違点です。

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