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入浴を嫌がり着替えすらしない利用者がいる

状況

 訪問介護を担当していますが、ある利用者はお風呂に入ることをなぜか頑なに拒否し、着替えすらしてくれません。

訪問介護を担当してからは3ヶ月が過ぎ、この利用者の担当ヘルパーは私が4人目になります。

身体状態や生活状況を把握するため連絡ノートを確認しましたが、驚くことに3ヶ月前までの記録に入浴介助に関することが全く記述されていません。

おそらく、最低3ヶ月以上は入浴していないようです。

 当人に尋ねると「自分は毎日、顔や手も洗い歯磨きもしているので汚なくはない」とおっしゃるのですが、実際は近づくと常に異臭が漂っていて疑わしいものです。

最低限、下着くらいは着替えてもらいたいと思うのですが言う事を聞いてくれません。

対処法

 年齢を重ね高齢になると、あらゆる感覚機能が鈍感になるので、臭覚も当然鈍くなってきます。

なので、他人ならまだしも自分自身の臭いより気づきにくいものです。

また、筋力が低下したり、関節などにも支障が起こるので、着替えをするという行為が余計に面倒に感じることになり嫌がることに繋がっている可能性もあります。

 他に臭覚が鈍感になる原因には病が関係しているケースもあり得ます。

なので、突然利用者の臭覚が鈍くなったと察した時は、介護記録に状況を記載しておき、自分の上司や介護施設の責任者などに報告して、必要に応じて医療機関の受診、医師による診察など適切に対応してもらいましょう。

 但し、従来から部屋の片付けや整理整頓が苦手で衛生面に関心が薄く、不潔な生活環境で長年暮らし続けてきた方の場合、すぐに生活習慣を改めてもらうことは困難です。

したがって、今日は「足だけ洗いましょうね」、次の日は「体だけ拭きましょうね」などというように、少しづつ清潔にすることの気持ちよさを感じてもらい、急がず気長に数週間、数か月後に入浴してもらえるようなプランを立ててみましょう。

おしっこを漏らし失禁しても隠し絶対に言ってくれない利用者

状況

 利用者は82歳になる女性で、たまに失禁される場合がありますが隠して絶対に言ってはくれません。 しかし、衣服から尿の臭いが漂っているので、すぐにわかります。

この高齢者は大変プライドが高く、安易に指摘すると精神的に傷つけたり、気分を害し怒り出す可能性もあり、どう話しかければいいのかわからず悩んでいます。

対処法

 年齢が高くになるに連れて、原因は異なりますが失禁するケースが多くなってきます。

失禁に対応する便利な福祉用具をそれとなく紹介してもいいのですが、話すタイミングや言葉使い、利用者の当日の気分や状態によっては、逆に本人のプライドを傷つけることもあり得ます。

 話すポイントは、「高齢者になれば生理学的に失禁しやすくなる、高齢者の失禁は少なくない、失禁すること自体恥ずべき事ではない、ということについて理解してもらうように努力します。

実際に子どもを産んだことが切っ掛けになり、下半身に力をいれた途端に尿漏れを起こしてしまう方は多くいます。

話す場合は利用者当人のことを直接指摘するのではなく、私が、母が、友人がなど、他人の出来事として例を挙げ、やんわりと話し出すのも一つの方法です。

 自分で話すことが出来ない場合は、担当の看護師や主任ヘルパーなどに頼んで上手に話してもらえるようにしたほうがいいでしょう。

定期的に健康相談日を設け他の話をしている際に、さりげなくついでに失禁についての話をしてもらい、失禁は珍しくなく自然なことであるということ、どんな予防や改善方法があるかなど、興味を持つように話してもらうのも良い方法です。

 さらに、介護について普通に話している時にも「私、最近福祉関連の展示会で知ったんですが、こんな便利な用具もあるんですね。ホント勉強になりました。」などと言って失禁を防ぐ福祉用具を見せれれば、一番ベターです。

 もったいないという精神から、尿漏れをするたびに新しい下着を使用するのは抵抗があり、古着を重ね着して使用する方もおられますが、返って寝巻まで尿臭が移る場合があります。

自分で自分の臭いは、なかなか認識しにくいのが普通なので、失禁対策には適切な方法があるということも軽く話しておくようにしましょう。

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