介護士・ホームヘルパーに必要とされる能力とは何か

 介護のプロとして最適な介護サービスを提供するには、介護職員は次のような能力を身に付け発揮する必要があります。

日頃から次のような内容について想定し、どうするか具体的な対応方法を考えて準備しておくことが大切です。

自己判断能力について

 訪問介護のホームヘルパーや施設の介護職員は、状況に応じて的確に自己判断できる能力が必要です。

特に在宅介護を担うホームヘルパーの場合、施設職員とは違い、仕事は原則一人で担当しますので、現場では全て自己判断して介護や援助を行うことになります。

中でも緊急事態が発生し、利用者の容態が急に悪くなったりした場合、介護ヘルパーがどう判断し対応するかが利用者の安否を決することに繋がりるので、普段から緊急時の対応方法をしっかり身に付け準備しておきたいものです。

介護は利用者の生命に関わる仕事なので、曖昧な判断を行うことは許されません。

介護現場で判断を的確にできるようにするには、緊急時に備えて次のような事態を予測し、具体的にどう対処するか対策をシュミレーションしておく必要があります。

利用者の生活状況や体調について日々観察を行い身体機能の状態も把握し、「床に物を置きっぱなしにしてある場合、つまづいて転倒するのでは」「利用者が入浴中に容態が急変したらどうすればよいか」などの危険を予測しその対応方法を考えておくことが重要です。

自己判断能力を養うトレーニング方法

突然、利用者の容態が悪くなったり倒れたりした場合、冷静沈着に的確な対応ができますか?

入浴介助をする際、起こりうる危険を予測して、その対処方法を考えてみましょう。

現場で利用者に緊急事態が発生した時は、介護へルパーの的確な判断が利用者の命にも大きく影響します。

利用者の健康状況などは日々観察を怠らず、現在の生活環境下でどんな危険が発生する可能性があるか予測し、具体的に対処法を考えておくことが重要です。

受容力・寛容性について

 介護ヘルパーや介護職員は、利用者を尊重し寄り添える受容力が必要です。

介護という仕事の難しい点は、介護面や医療面で、そつなくてきぱき何でも行えば全ての利用者が満足してくれるとは限らないところですが、逆にそこがやりがいに繋がることもあります。

介護サービスは身体介護・生活支援が主目的になりますが、一番重要なのは利用者を自立支援するという姿勢です。

長年積み重ねてきた生活スタイルを利用者が今後も継続できるように、理解を深めながら手助けするという事です。

そのためには、通常不要だと思えるようながらくたでも利用者の思い出がこもった物である場合もあり、一般常識的な判断で割り切って手助けするだけでなく、ある意味での妥協や利用者の一見わがままに思えることでも寄り添えるだけの受容力が必要になる仕事と言えます。

主体性・リーダーシップについて

 利用者のありのままを受け容れる寛容性も必要ですが、利用者の要望が本人に良い事とはいえない場合、主体性を持ってや家族や関連スタッフと連携協力しながら毅然とした態度で「改めるべきことは改めてもらう」というリーダーシップが必要になります。

介護ヘルパーは受容できることと、できないことを見極めて適切にバランスをとることが重要で、時には強いリーダーシップが必要になる場合もあります。

受容力と主体性を養うトレーニング方法

賞味期限が切れている食べ物を捨てようとしたところ、もったいないから廃棄しなでほしいと利用者から頼まれた場合、どう対処しますか?

このような場合の対処法を事前に複数考えておきましょう。

利用者の生活習慣を理解し要望に対して寛容性を持って受け容れることも必要ですが、場合によっては利用者本人に悪影響があると考えられる時は、毅然と対処できる主体性を発揮する必要があります。

倫理性と守秘義務について

 介護ヘルパーや介護職員は、利用者とその家族のプライバシーや秘密を守れる倫理性が必要です。

訪問介護などは、個人宅に訪問し利用者の性格・生活状況、家計状況、家族関係など利用者のあらゆるプライバシーについて関わり、それらのプライバシー内容を把握することで的確に行える仕事です。

このような内容をよく理解しておくほうが、利用者の要望に合致した生活援助ができ、仕事をしていく中でいろいろな個人情報も入手することになります。

ここで重要な事は、知り得た個人情報は他人である第三者にしゃべったりしないことと、自分の興味本位で利用者や家族のプライバシーに深入りしないことです。

介護の仕事で入手した利用者のプライバシー内容は、家族であっても、職場の同僚であっても、その内容が漏れ伝わった場合にどのような影響があるかを冷静に考えることが大切です。

軽い気持ちで話した一言が近隣住民に洩れ伝わり、それが原因で利用者の心にショックを与え、生活自体にも大きな弊害をきたす場合もありますので、個人の秘密を他言しないという「プライバシーの守秘義務」が重要であるということを全介護職員はしっかり認識しておくべきです。

守秘義務・倫理性を養うトレーニング方法

利用者の個人情報やプライバシーを守ることができますか?

他人や家族に言えない自分自身が秘密にしていることを考えてみましょう。

利用者や家族など個人の秘密に深く関与していくのが介護の仕事の大きな特徴です。

重要なのは、仕事に必要なこと以外に利用者や家族のプライバシーに関わらないことと、知り得た利用者のプライバシー情報を他人に漏らさないことが求められます。

介護ヘルパー自身の健康維持について

 介護ヘルパーや介護職員は体が資本であるので、自分自身の健康維持に努める義務があります。

利用者の個人宅を定期的に訪問しホームヘルパーは介護の仕事を行います。

ホームヘルパーが定期的に訪問してくれるのを多く利用者は心待ちにしており、日常生活もそれに合わせて予定を組んでいる場合がほとんどです。

なので、ホームヘルパーは「今日は体調が悪いので明日訪問します。」などということはできず、他の介護ヘルパーが自分の代わりに訪問して介護を行うことになります。

特に訪問介護は、利用者の生活に深く密接した業務なので、突然他のホームヘルパーが代わっても訪問しても勝手がわからず、利用者も面くらってしまい安心して任せることはできません。

もちろん、ヘルプに入ったホームヘルパーも状況が把握できず円滑に仕事を行うこともできず負担がのしかかります。

また、欠勤せず利用者宅を訪問しても、介護ヘルパーが疲れた表情やだるそうな動作で仕事をしていたり、
疲れ切った態度で愚痴をこぼすようでは、利用者も気を使い頼みずらく不安な気持ちになってしまいます。

やはり介護職員は、日常から徹底した健康管理を行い心身ともに健康で、利用者に元気を与えられるような姿勢で介護に臨みたいものです。

心身の健康意識を養うトレーニング方法

仕事や学校を病気や風邪で年間何日くらい休むでしょうか?

心身の健康を維持することも重要な仕事の一部であることを認識しましょう。

介護の仕事は介護ヘルパーが欠勤すれば、他のヘルパーが業務を代行することになります。

その場合、ヘルパーも利用者の生活状況はすぐ把握できず負担がかかり、利用者側も急に担当が変われば安心して任せることができません。

また、休まず訪ねてきても、不健康で疲れた態度や不愛想な表情でへルパーが仕事をすれば、利用者も気軽に頼みごとができなくなってしまいます。

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