認知症に酷似した2つの症状|介護職員初任者研修の認知症ケア知識

 介護職員初任者研修で介護技術を習得後、介護施設等において業務につく際、認知症とせん妄とうつ病の異なる部分や特異性等に関して分かっておくことが必須となります。

うつ病とせん妄の状態は、認知症と勘違いするような症状を表す場合があります。

うつ病で現われる症状

 私たちは、健康状態が良くなかったり、本業が芳しくなかったりした場合には、毎日の生活の中において気分が晴れなくてゆううつになります。

ただし、一般的なうつ気分は長期に亘っては継続しませんし、気分は数日で、いつもどおりに戻ります。

その一方で、うつ病では、うつ気分が数週間も継続し、更に意欲がなくなって、健康状態が悪化したり睡眠障害が発生したりします。

 うつ病になると次の3つの症状を発症します。

3つのうつ病の病状
  1. うつ気分
    ふさぎ込んだ気分、どんな事をしても面白くない、淋しい、心配、ネガティヴ感に支配され生きていたくないと思う。
  2. 意欲の低下
    これっぽっちも意欲が沸かなくなる。集中力がなくなり、記憶力も鈍くなってあらゆる事に対し決定することも邪魔くさくなり、表面的には認知症と勘違いするような状況を醸し出すケースもある。
  3. 体の症状
    頭が痛い重い感じ、寝れない、食欲不振、便秘などが始まって、体重も減り続ける。それ以外に基礎体力もダウンして介護状態になるといった場合もある。

それから疾病の進行の中においては、個々により病気の状況のレベルは異なります。

 認知症と勘違いするような様態がうつ病になると現われ、認知症の程度判断測定などの評価点も低くなります。

けれども、回復すると以前の状態に戻ることが理由となって、仮性認知症と見なされて、正式な認知症という意味とは類別されているわけです。

 通常、抗うつ薬がうつ病の治療を行う際には、使用されますが、薬効が確認されるまで数週間以上必要となります。

また副作用としては、便秘や口が渇いたり吐き気などが起こり、さらに、ふらつきも発症し転びやすくなるので、介護職は利用者には立ちあがる際には気を付けるようにアドバイスします。

うつ病への対応方法

 うつ病のお年寄りは、気分が悪いことや肉体的苦痛などを再三訴え掛けますが、その都度思いやりのある言葉で「絶対よくなるので心配しないでください。」という風に話をして介護職は、サポートすることが重要です。
それに対してマイナス効果なると思われるのは、「しっかりして下さい。」という様な鼓舞する言葉です。

 また、自殺願望が伴い「生きていたくない」などと悲観的な言葉を口にする人は、ふれあう頻度を増やして注意を怠らないようにします。

思いやりがある声かけや普通のあいさつでも利用者にとって十分心の支えになることがあります。

うつ病は人それぞれで程度が異なりますが、午前中は調子が悪く、午後から夕方に向けては気分が良くなるケースが多いというのが大きな特徴です。

せん妄で現われる症状

 意識に障害が起こり興奮状態がさらに発現してイライラして、さらに幻覚を見たりする状態をせん妄と呼びます。

脳梗塞など脳内の循環障害が一番の発症要因ですが、これ以外にも肺炎による感染症、心筋梗塞、向精神薬や睡眠薬の制限容量オーバー服用、脱水症状などが原因で発症する場合もあります。

 せん妄の場合は、つい先日までキビキビとした言動を行っていた方が、非現実な言動を言ったり行ったりするなど、激しい変化が突然起こります。

午前中はいつも通りであったのに午後は人が変わったように変貌し、夕方になると元の状態に戻るというように、24時間の間において症状がころころと変わるのも大きな特徴です。

さらに、すぐに失禁が見られるということもせん妄の特異性です。

 認知症の場合、症状が表面化するのに半年から1年程度の期間経過があり、症状も変わりませんし、失禁は末期状態に入ってから発生するのが特徴です。

このようにせん妄は認知症と違い症状が急激に発生するのが大きな特徴です。

せん妄への対応方法

 せん妄の場合、当人の安全を最優先し、せん妄の症状が鎮まるまで待つということが原則的な対処法です。

脳で一時的な発生する障害がせん妄の症状なので、何より和やかな気分で「心配ご無用です。」というような言葉かけを行ってみることです。

 介護施設内の場合は、落ち着ける静かなところなどに一緒に行って、体の一部を擦ったり、手を握るなどをするうちに、だんだん気分が落ち着くようになるケースが多くあります。

この理由は簡単なスキンシップを行うことで当人が安心感を抱き、平安な気持ちを取り戻せると推測されます。

せん妄が何回も起こる場合は、薬物投与で症状を抑えるという方法もありますが、身体病が元々の原因であるため、適切な診断及び治療が重要になってきます。

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