介護業務での守秘義務について

利用者のプライバシーを無意識のうちに漏らしていないか

 実際の介護現場では様々な問題が発生しますが、失敗した場合、基本的に利用者に対する誠意をきちんと示せれば、ほとんどの問題は乗り越えることが可能です。

一番まずいのは、その場しのぎで乗り切ろうという考えで行動してしまっている場合で、失敗するホームヘルパーが多いようです。

その場しのぎだと、上司や他のホームヘルパーにも現場で起こった情報が伝達されません。

 なので、利用者から嫌味や文句を言われようと、しっかり言い分を聞いて、現場での情報を上司などに遠慮くなく伝え、改善すべきことは上司に具申するという姿勢と行動力が必要です。

聞くことは全部聞いて、言うべきことは遠慮なく言うという真摯な対応力があってこそ、利用者との信頼を長年保っていくことができます。

利用者の情報を伝達するのは大切だが、危険も伴うことの認識が必要

 信頼関係を利用者と構築する上でさらに大切なことは、情報を伝える機会が増えるほど外部に利用者のプライバシー情報が漏れる可能性が大きくなるということです。

利用者に関わるプライバシー情報を第三者に漏らしてはいけないという規則がホームヘルパーの厳守事項としてありますが、積極的に行動するほどホームヘルパーはこの守秘義務を順守するという意識を常に持つことが大切です。

万が一、ホームヘルパーしか知り得ない利用者の家庭事情や個人情報が、他人に漏れてしまった場合、その時点で利用者は不信感を抱き信頼関係が崩壊してしまいます。

その結果、ホームヘルパー自身が利用者の問題を把握できなくなり、有効な介護を行えなくなってしまいます。

 本人の情報を漏らしてしまうケースで多いのは、利用者の要望や言い分などを毎日聞き入れている内に徐々にストレスが溜まり、家族や友人にポロリと愚痴をこぼすというパターンです。

その時に利用者の名前こそ言わなくても、およそ誰のことか特定できるような形で利用者のプライバシーを漏らしているケースも少なくありません。

ホームヘルパーからすると、悪気がなく無意識ではあるかも知れませんが、利用者に関する話は他言することなくしっかりと戒め注意する必要があります。

介護記録や連絡帳などの扱いは十分な注意が必要

 一つの訪問先にホームヘルパーが複数担当している場合や利用者の家族が訪問時にいない場合は、連絡ノートなどが訪問宅に設置され、利用者の状況を記録し情報を互いに共有しあっているケースがあります。

この際に注意すべきことは、誰でも見れるような場所に連絡ノートを置かないようにするということです。

それは、家族以外の他人が来訪した際に、もし目に触れて内容を見てしまえば、その時点でプライバシーが漏れてしまいます。

なので、連絡しあう本人同士で連絡ノートの設置場所も事前に話し合い検討しておくことが大切ですし、記録内容についても、利用者本人が嫌な思いにならないような記述を心がけるよう配慮すべきです。

 このように利用者のプライバシー情報の伝達には、慎重な対応が必要となるものです。

無意識にやってしまいがちな守秘義務違反

事例1
 1日の仕事が終り一息し帰宅してから家族と団らん中に、仕事での出来事をつい話してしまう。

事例2
 勉強会などを介護職員同士で行っている時などに、利用者の特定ができるような事例を話してしまう。

事例3
 仕事熱心から、自分の手帳やノートに利用者の業務記録をつける際に利用者名を記載してしまい、家のリビングなどに置き忘れて家族が目を通してしまう。

事例4
 訪問先の家事援助で近くのスーパーなどで買い物をした際に、「そこのおじいちゃん物忘れがひどくて大変だよね」などと店のオーナーに話しかけられ、つられて話してしまう。

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