地域密着型サービスについて│介護保険制度改正ポイント2

地域密着型サービスの概要

 地域密着型サービスでは、利用者の生活背景やチームケアについて、より深い知識が必要となります。

地域密着型サービスの内容は次の6種類があります。

  1. 小規模多機能型居宅介護
  2. 夜間対応型訪問介護
  3. 認知症対応型通所介護
  4. 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
  5. 地域密着型特定施設入所者生活介護
  6. 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

 施設サービスや通所サービスを受けるために、住み慣れた地域を離れて近隣の町まで移動しなければならないなどのケースも多くあります。

これは郊外の方が敷地の確保がしやすく、ある程度の規模を確保したサービス拠点は郊外の方が設けやすかったからです。

 一方、訪問系サービスでは、体調が悪く通所できないので訪問してほしいなどの随時訪問や夜間一人暮らしでベッドから転落して動けないなどの緊急訪問介護にはほとんど対応できていないのが実情でした。

これはスケジュール以外の訪問介護サービスの提供という点と、利用者宅から遠い場所にヘルパーステーションなどが開設されていて迅速な対応がしにくいからです。

 そこで、「地域密着型サービス」が対応策として考えられ、従来の欠点をカバーし、安心して住み慣れた地域で生活できる環境を整えるために設けられました。

地域密着型サービスも介護の基本は同じですが、サービス提供側として心得ておくべきこともあります。

地域密着型サービスの種類

地域密着型サービスの種類とサービス内容は次の通りです。

認知症対応型通所介護

住み慣れた地域の中で、家庭的な雰囲気において穏やかな時間を過ごしてもらうことを目的とした認知症の利用者を対象としたデイサービスです。

認知症対応型共同生活介護

従来の認知症対応型グループホームで、日常生活上の様々なリハビリや介護などを行うため認知症の利用者同士が少人数で共同生活をおくることを目的としています。

小規模多機能型居宅介護

本人の希望や利用者の身体状況に応じて、そのまま宿泊してもらったり、時には家へと訪問しますが、通所介護が基本となります。

柔軟に状況次第で対応するのが特徴の介護サービスです。

夜間対応型訪問介護

夜間に通報に応じてかけつけたり、利用者宅を巡回したりして日常生活上の必要な介護を行ないます。

夜間に不穏になる人やトイレ介助が必要な人などが対象となります。

地域密着型特定施設入所者生活介護

従来「特定施設」とされていた有料老人ホームなどの施設のうち、29人以下の入居定員である施設が対象となり、日常生活上の介護を入居者が受けることができます。

地域密着型介護老人福祉施設

従来の特別養護老人ホームで、入居定員が29人以下という小規模なものが対象となり、入居者が日常生活上の様々な介護を受けます。

地域密着型の介護サービスは臨機応変に対応する必要がある

 まず、利用者からの必要性がどこで発生するのか、予測しにくい状況の中で働かなければならない介護サービスが「小規模多機能型居宅介護」や「夜間対応型訪問介護」ともいえます。

従来の訪問介護は、あらかじめスケジュールが決められていて、いつの何時に訪問して、これを行なうというようになっていましたが、実際の生活ではいつどんな出来事が起こるかは分からないので、その都度臨機応変に対応できる能力が求められることになります。

臨機応変に対応すべき状況が多くなるほどチームケアが大切になります。これは個人では対応することが難しくなってくるからです。

チームケアに携わる全員が利用者の心身の状態を把握しあらかじめ共有しておき、様々状況が発生した場合、誰が何を担当し、誰にどう連絡・相談するかを決めておきます。

コミュニケーションがケアマネジャーや医療・看護職などとスムーズにとれる能力がより問われるわけです。

 また、通所や施設サービスを受けるにしても、そこに集う利用者同士は、同じ地域の中で昔から生活しているケースが多いわけですから地域の実情に明るいことも必要です。

当然、施設での会話内容は、「近隣友人との昔世話」、「公園で咲く桜の話」など地の話題が多く交わされます。

 利用者の生活歴を知り把握するということは、介護職の基本で、この点は考慮しなければなりません。

これ以外にも施設がある地域の歴史や風土なども知っておくことが必要で、別の地域から来て現在の介護施設で働いている介護士・ホームヘルパーなどは、地元の民生委員などに地域の歴史・文化などについて話を聞いておくなどの準備も必要となるケースもあるでしょう。

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