血管性認知症の病態・症状|介護職員初任者研修の認知症ケア知識

 介護職員初任者研修に参加し介護専門知識を履修して、将来介護現場で働きたい方は、血管性認知症についても知っておくことはすごく大切です。

血管性認知症の病態・症状

発作型とは

 脳内の血液が正常に循環せず障害が起こることで脳血管障害が発症しますが、この主な原因としては、生活習慣病である糖尿病、高血圧、脳動脈硬化症、脂質異常症等が起因して発症します。

脳卒中の中でも脳出血や脳梗塞は発症頻度が高い病状であり、この2つは突発的に発生することが多い症状です。

脳卒中を発症したことが主な要因となり認知症に至りますが、この場合は全身ではなく言語障害や麻痺など部分的にな症状も同時に発症してしまいます。

 また、認知症を引き起こす発作型には、次の2つのタイプがあります。

  1. 広範梗塞型:
    脳卒中の病状が重篤である場合、発作を起こしてからすぐに認知症を発症することになりますが、大半は発作を起こしてから数年以内に認知症になることが多いようです。
  2. 大脳深部小梗塞多発型:
    梗塞巣(こうそくそう)は、脳にある血管壁が肥大したり、血栓が原因となって血管が壊死したり、高血圧が原因で血管に損傷が起こることで発症します。

    このような梗塞巣が脳内で多く発生することで認知症に至るため、多発梗塞認知症と呼ばれています。

緩徐型とは

 緩徐型は、脳内の血流が乏しくなるという状態が大脳白質部分の広範囲で発生し、それが原因となって認知症に至るというものです。

緩徐型は、少しづつ症状が現れ、どちらかというとゆっくりと病状が進んでいくため、部分的な症状はあまり出現しません。以前は、ビンスワンガー型脳症と言われていました。

 長穿通枝は、大脳皮質板動脈から枝分かれした深部白質を流れていますが、この部分に動脈硬化が発生し、循環器障害が常態化することで認知症に至ります。

この場合、アルツハイマー型認知症かどうか判断するのが大変難しくなります。

血管性認知症の特徴

 特に緩徐型の場合、初期段階での症状として、神経衰弱の頻度が高くなります。

本人が自覚できる症状としては、頭痛・頭重、めまい、肩凝り、手足のしびれ、耳鳴り、不眠、疲労性亢進などの身体的症状や、精神的不安定、もの忘れ、注意障害などの心的症状などが起こります。

 この中でも特に一番多いのが、頭重(頭痛)、めまい、もの忘れなどの症状ですが、肉体的には、高血圧、糖尿病、心循環器障害などを同時に発症します。

さらに重篤な場合は、感覚や構音の障害、片麻痺などの症状も出現します。

血管性認知症の特徴 アルツハイマー型認知症の特徴
年齢 大半が60〜70歳 大半が70歳以上
性別 大半が男性 大半が女性
特徴 うつ状態、せん妄、感情失禁 普通とは様子が異り晴れ晴れとした言動・態度、落ち着きのなさ、口数が多い
自覚症状 頭痛、めまい、もの忘れなどが初期症状として出現
併発病 心疾患、動脈硬化、高血圧、糖尿病、
進行状況 一気に進んでいく。悪化したり、快方に向かったりする 徐々にゆっくりと進んでいく
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