介護職員初任者研修 実技編(利用者との信頼関係)

 初任者研修の講義が修了した後は、実技演習へと移っていきますが、ロールプレイ方式で介護技術の演習が行なわれます。

利用者役とホームヘルパー役とに受講者が役割を交代し、実際の現場を想定し介助する側、介助される側の立場で交互に介護技術の訓練を実施していくやり方がロールプレイという演習方法です。

 初任者研修でのロールプレイは、ほとんど小グループで行なわれますが、受講者全員が演習に参加し訓練を受けることが講座の修了条件となっています。

座学だけ受講し、演習は見学するだけというわけにはいきません。

 次に、介護職員初任者研修の指針に基づいて、どのようなことを具体的に学んでいくのかを見ていきましょう。

利用者との信頼関係を築く態度

 まず、利用者に接する際の基本的な態度について一番最初に学んでいくことになります。

利用者に相対する場合、介護士・ホームヘルパーとして適切な態度ができていなくては、いくら知識が豊富で手先が器用で手際が良い介護士であっても、介護職としてはふさわしくありません。

気持ちよく利用者にサービスを受けてもらうためには、具体的にどのような態度をとればいいのかは、利用する側の立場で実際に行動して考えてみなければ頭だけで理解していても、わからないことが多くあります。

 その点、利用者側の立場になって、介護される際の心理状態を疑似体験し感じることのできるロールプレイ方式というのは、理解を深めるには絶好のチャンスと言えるでしょう。

この疑似体験を通して、コミュニケーションのとり方や基本的な言葉づかいなど、利用者の心理状態を理解しながら信頼関係の築き方を習得していきます。

 但し、各自の意識の持ち方や考え方により、基本的態度の程度については受講生の間でも差があるため、ロールプレイだけで一方的に教えられることではないので、受講生同士がグループ討議を行い、レベルを統一していくというような手法も行われています。

授業や研修時だけなく、利用者と介護士との関係はどうあるのがベストな状態かなどについて、常日頃から考えるようにしておくことも大切です。

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