介護職による掃除・ごみ捨ての援助とは
私たちは清潔でキレイな部屋や庭など、自宅の居住環境を確保するためには、定期的に時間と手間を惜しまず清掃やごみ捨てを行う必要があります。
しかし、年齢を重ね高齢になってきたり、病気や事故などにより障害などを負っている場合は、住居のメンテナンスや掃除などを満足にできなくなるケースも少なくありません。
介護職は、このような状況にある利用者・高齢者と協力し合いながら清潔で安全な居住環境を作り上げていきます。
特に生活援助の中でも掃除やごみ捨ては、まず清潔であること、安全であること、要は見た目で清潔だな安全だなと感じれる心地よさを実現できるかが重要なポイントとなります。
なので、ただ汚れている箇所を拭き掃除したり、掃除機をかけたりしてキレイにするだけでは意味がありません。
介護職は利用者の視点にたって、汚れるのはなぜか、定期的に掃除を出来ないのはなぜか、根本的な原因を見つけ出し、利用者が自力で掃除できるように自立支援の観点から援助することが大切です。
介護職による掃除の手順
一般的に、私たちが自宅などで掃除をする場合は、次のような段階を追って掃除をしているケースがほとんどです。
汚れた物や場所の掃除を行う通常手順
次のプロセスは、汚れてしまった後に、その箇所を掃除する場合の一般的な手順になります。
- 自分の室が汚れてきたなと感じる。
- 清潔でキレイな状態にしたいと思う。
- 散乱した物や定位置にもどされていない物を片づける。
- ごみ箱のごみを一つにまとめて袋に入れる。
- 掃除機やほうきなどの掃除用具を使いほこりを除去する。
- 雑巾などで汚れを拭き取る。
- ごみ収集日にごみを捨てる。
汚れないようにするための工夫
上記ように汚れた物や場所を清掃し清潔にするという一般的な手順の他に、汚れる前から注意して気を配り汚れないように工夫することも出来ます。
具体的な汚れ予防策としては、次のような方法が考えられます。
- ごみは種類別に分別し、ごちゃ混ぜにしないようにする。
- ごみは収集日に合わせ毎週1回など定期的に捨てるように心がけ溜めないようにする。
- 物があちらこちらに散乱しないように物の置き場所を決める。
- 場所を限定して掃除のローテーションを決め毎日短時間で掃除を行う。
- 普段から邪魔くさがらずに掃除を行う習慣を身につける。