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 介護職員初任者研修で学ぶ以外にも、日常の生活のなかで介護技術向上の為にできることは、他にも次のようなことがあります。

声かけの練習や表情のチェックをする

 例えば、ボイスレコーダーなどに自分がしゃべった声を録音して後で聞き直し、言葉の使い方・抑揚などをチェックし、他人が聞いても不快感を感じないかどうかを確認することもできます。

他にも笑顔などの表情づくりを鏡に向かって練習をしたりすることもできます。

 利用者が介護士・ホームヘルパーと対面した場合、安心して心を開くかどうかは、声のトーンや表情、いわゆる第一印象で決まってしまう確率がかなり高いというのが実情です。

しかし、長年の習慣もあり言葉づかいや声のトーン、笑顔などの表情というのはクセになっており、すぐ改めようと思ってもなかなかうまくいきません。

本当に改善するには、日常から定期的にチェックする必要があり、研修の時だけ練習しても、いざ現場で介護業務に就いた場合ほとんど効果はありません。

 介護職員が利用者に会う前には、施設内に設置された等身大の姿見で必ず表情をチェックするという介護事業者やヘルパーステーションなどもあります。

自宅でも表情や声のトーンなどをチェックする習慣ができれば、プロとしての自覚を持って仕事に取り組む意識・姿勢が培われてきたと言えるでしょう。

就業後も学ぶ姿勢を忘れないこと

 介護士・ホームヘルパーは、介護業務を実際に行うようになった後でも、キャリアアップを目指して上位レベルの資格を取得するだけでなく、日常的な業務に対しても毎日少しでも勉強し続けるという姿勢を待つことが大切です。

次に、日常的な業務に対しても学ぶ姿勢について考えてみようと思います。

 まず、一番お勧めしたいのが、毎日の業務日記をかかさず記録するということです。

業務日誌や報告書は通常どこの介護事業所でも書かせられるはずですが、ここでいう業務日記は事業所と関係なく個人として日々の業務の出来事を記録してみるということです。

利用者に対し実際に実施した介護やその日の健康状態などを記載し、客観的な情報として記録を残すのが介護事業者での業務日誌の目的です。

 一方、業務日記では、自分が行った介護について、その日に感じた事、反省すべき点、今後の目標など、自分が思い付いたことを書き綴っていきます。

このような記録を残しておくことで、自分が改善しようとしていた目標が、実際に達成されているかどうかを、後で読み返すことで自分なりに確認し更なる改善につなげることができます。

例えば、「不快感を利用者に感じさせてしまった」という事を記録しておけば、「今後、態度や表情、言葉づかいを改善するためにどうしたらいいのか」という事についての具体策を考え、意識を持って改善することができます。

 このよう方法は新人介護士だけに限らずいつになっても実践し続けてほしい習慣です。

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