介護求人と転職
近頃は不景気であると言いながらも、介護求人情報が意外なほど数多く、転職雑誌やサイトなどをみてみると載っているようです。
案外少なくないのが、思わず転職もいいなと考えてしまう人ではないでしょうか。
転職の理由を調べてみると実にさまざまで、給料や手当てなどといった金額の不満だけではなく、同僚、上司との人間関係や仕事の満足度などがあるといいます。
複数ある人、一つだけの人など、会社に対する不満というものは人によって違うものです。
自分に求人している仕事が合うのかどうかも、長年勤めた会社にいる場合には気になってしまうでしょう。
転職して満足のいく仕事に変われるのか、人間関係はうまくいくかなど、不安もたくさんあることでしょう。
転職をうまくいくように持っていくコツは、タイミングを見極めることです。
仕事があまりにも自分の能力に見合わないと思い始めた時や、求人で自分の能力や経験に合いそうな仕事を見つけた時が、転職のタイミングだといえるでしょう。
転職が実際にできるかどうかは、面接や試験を受けてみないことにははっきりしません。
転職先の会社と現在働いている会社とを、採用試験を受けてみてから、採用通知をもらった場合に、初めて比較するのも良いかもしれません。
会社が求人を出している場合には人を選んで採用をしているもので、利己的に思われるかもしれませんが、当たり前のことだといえます。
ほとんど仕事内容や待遇の面で変化が無いようであれば、転職の意味が転職したいと思っている人にとっても無くなってしまうでしょう。
慎重な判断をしっかり情報収集した上ですることが、転職のタイミングや求人情報については大切なことです。
介護求人情報の収集と転職の時期
常にあるのが転職の求人情報で、ゴールデンウィーク、お盆や正月を除いていつでも見ることができます。
傾向としては、転職する人が多い時期は、求人が増える3~4月、9~10月に重なっているそうです。
求人が増加する時期が、転職するのであればおすすめの時期で、春や秋は、年度の切り替えに伴って退職者が増える企業が多いようです。
事業を新規でスタートすることも多々あるようで、求人を出す企業も多くなるといいます。
競争は、求人が多くなれば、転職者が増えて激しくなるとも言えますが、求人の種類も多くなるので、同時に転職の選択肢が増加することにもなるのです。
いつが転職に適しているかは、現在の年齢、自分の経済面、勤続年数などによっても異なるものです。
勤続年数は、あまりにも短い期間で転職を何度もしていると、企業からは敬遠される傾向にあるので、転職する際には考慮する必要があります。
経済面について考える必要があるのは、数ヶ月のブランクがあくことも、新しい転職先の入社時期や、自分の退職するタイミングによってはありえるからです。
経済的にある程度余裕を持っていることも、転職する時には重要だといえます。
全く貯金が無いような、経済状態が悪い時に転職活動を焦ってすると、仕事を選ぶ時に、仕事の内容や給与待遇などの面でも、納得することが出来なくなることがあるでしょう。
転職は焦ってするものではなく、希望の求人情報を見つけたら、いつでも応募できるように、しっかりと準備をしておくことが大変重要になります。
課題の多い介護・医療従事者の転職活動
日本の介護施設では専門職を規定の人数で配置しなければ介護報酬を得ることができない仕組みになっています。
そのため人員を確保しようとする為に転職を希望しているのにもかかわらず、なかなか退職できないという問題も多く聞かれます。
介護施設側の問題だけではなく介護職従事者側に問題がある場合もあります。
なかなか介護現場に適応できずに、介護職従事者の中には心の不調や職場でのトラブルを引き起こすものもいるのが実情です。
自分にとってどのような職場環境が適しているのか十分に見つめ直すことはスムーズな転職活動を進める上で重要なポイントになります。
最近問題視されているのが、超過勤務、人員不足による、介護職またはその他医療従事者の不足です。
信頼のおける介護従事者が、どの地域にも、どんな介護施設にもバランスよく配置され続けることが急務ともいえます。
トラブルと転職を繰り返す介護・医療従事者や、退職者をできるだけ出そうとしない介護・医療機関など表には見えない問題点もたくさんあります。
介護業界に従事者する者の転職機会は他業種に比べ高いといえます。
しかしだからこそ問題点も多いのも事実です。
良い職場環境で仕事をしたいと考える転職活動なら尚更のこと、転職活動が自分自身を見つめなおすチャンスとなるだけではありません。
上手に専門のキャリアカウンセラーなどを利用しながら、転職活動を成功させるようにしていきたいものです。