体位変換の介護・介助を行う場合のポイント
一部介助を要する利用者
動かせる力や残っている機能や能力を限界までフル活用し、自立できるように支援を行っていくことが一部の介助が必要となる利用者を介助する場合は大切です。
利用者本人が1人でできることは自分でやってもらうようにします。
具体的に言うと片麻痺になっていても、健側の身体能力を活用していくという意識が、利用者の行動域をキープし増やしていくことになると思います。
そういう理由で介護職が介助を行う際には、サポートしすぎてもダメですし、逆にサポート不足でもよくないということです。
基本は本当に利用者ができない部分のみに絞って介助を行うことです。
一部の介助を適切に行うことにより、今よりも一歩上のステップである自立へと介護を受けている利用者自身が意欲をもって進んで努力していくことが可能になります。
介護職は、単に同レベルの介助をただ繰り返し行うのではなく、利用者本人が自身の意思と行動力で体を動かしているという自意識を感じてもらい、日常生活で移り変わる利用者の意識や状況に合わせて介助サポートを実施していくことが重要です。
全介助を要する利用者
重い障害が見られる利用者だったとしても、身体のごくごく一部であろうともみずから動かせる箇所がなくなることはありません。
介護職は、利用者が可能なちょっとした動きも見過ごすことがないようにした方が良いでしょう。
全介助だったとしても利用者はいつも介護職に全部ゆだねているわけではなく、介助を受けながら出来る範囲で自立的に動かせる機能を維持していけるよう努力しているのです。
ベッド上で上への垂直移動
ベッド上で寝た姿勢で頭上へ垂直移動する
ベッド上で横への水平移動
ベッド上で寝た姿勢で左右へ水平移動する
仰臥位から側臥位へ
仰向けから横向きの姿勢になる
仰臥位から端座位へ
仰向け→横向き→起き上がり→座位の姿勢になる
1.端座位から立位へ 2.立位から端座位へ
- ベッド上での座位から立ち上がる
- 立位からベッド端へ座る