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歯ブラシでのブラッシング法について

介護職員初任研修を修了し資格取得後、介護現場で口腔内ケアを行う場合は、次の方法や注意点を理解しておくことが重要です。

口腔内を歯ブラシを使用して歯と歯肉のブラッシングを行い清掃するやり方をブラッシング法といいます。

歯と歯肉の清掃を日々実施していても、利用者の歯の状態に適したブラッシングを行っていなければ虫歯・歯周病・口臭などの予防効果は期待できません。

ブラッシングを行う際の注意点

  1. 歯ブラシは、利用者の状態に適したものを選び使用する。
  2. 歯ブラシは、毛先を当てやすく圧力も調整しやすい鉛筆持ち(ペングリップ)で持つ。
  3. 歯ブラシの毛先は、歯面に対しては90度に、歯肉溝は45度に当てて磨く。
  4. 歯ブラシは歯面に強く押し付けすぎないようにして、歯は1つづつ小刻みに動かしながら磨く。
  5. 前歯の裏側は歯ブラシの踵部を使い、奥歯の溝や奥側は磨き残しやすいため歯ブラシの先端部を使いブラシングを行う。

義歯の脱着方法と留意点について

義歯の役割と種類

義歯を使用する目的は、歯が欠けた部分を補うことことです。

また義歯を使用することで、かみ合わせや咀嚼などの機能を助けるだけでなく、言葉を発音したり顔の表情などにも関係してきます。

なので、義歯の機能を存分に発揮させるには、使い方や保管方法に関しての正しい知識を知っておくことが大切です。

義歯には、主に次の種類があります。

  1. 可撤式(取りはずしができる)
    全部床義歯(総義歯)、部分床義歯(局部床義歯)
  2. 非可撤式(取りはずしができない)

義歯の入れ方、外し方

一般的には義歯は、入れる場合は上顎・下顎の順で、はずす場合は下顎・上顎の順で行います。

ですが、利用者の歯の状態に応じ、装着しやすい側、はずしやすい側から行っても問題はありません。

部分入れ歯(クラスプ/ばね付)は、総入れ歯より安定感がありますが、脱着や清掃は大変です。

通常、寝る前に入れ歯は外しておくのが基本です。

その理由は、入れ歯を洗浄する習慣が身に付き、入れ歯と密着する部分の皮膚・粘膜を休めることができるからです。

しかし、歯の状態により付けて寝るほうが歯のために良いケースもあるため、医師の指導を仰ぐ方が安全です。

不適切な義歯の脱着方法
  • □の中で入れ歯を無理にかんで装着したり、舌で着脱したりすると、自分の歯が欠けたり入れ歯が損傷したり、クラスプ(ばね)のひずみの原因となります。
  • 口の中や歯の位置を確認せずに無理に入れるとクラスプを引っかける歯を傷めたり、ほほの粘膜を挟み込んだりして傷付ける場合があります。
適切な義歯の脱着方法
  • 両手で左右平行を確認しながら装着します。
  • 無理な方向や過度な力を加えないようにして着脱します。
  • クラスプ(ばね)付きの入れ歯は、クラスプを引っかける歯を確認し、両手の指で左右平行にして装着します。
  • 両手で平行にしながら入れ歯を装着するのが基本ですが、残歯の生えている方向により、片側ずつ入れる方が適切なケースもあるので装着前に状態を確認することが大切です。

介護職はかみ合わせの状態確認も行うことが重要

咀嚼は歯の上下が適切に噛み合うことで成り立ちます。

ところが、歯が折れたり義歯を外した状態でかみ合わせが適切でない場合、噛んだ際に残った歯が歯茎に刺さり傷つけてしまうケースがあります。

認知症・失語症の方で、急に食事を拒否したり小食になったりした場合は、このことが原因になっているケースがあります。

その理由は、「歯や歯茎が痛い」ということが正確に訴えられないからです。

なので介護職は、食事を摂る前に適切にかみ合わせたができているか利用者の口内の状態を観察することが大切です。

口内が渇きやすい人は口腔ケア・義歯脱着方法を見直す

年齢を重ねてくると唾液分泌量が減少してくるのが一般的です。

また、薬の大半は、唾液分泌を抑制する副作用があるので、服用薬の副作用も影響します。

実際、唾液を分泌させることで口内を洗浄する働きがあり、義歯の安定にも影響しています。

特に口内が乾燥し渇きやすい方は、口腔ケアや義歯脱着の方法が適切に行われているかを見直す必要があります。

義歯の清掃方法と留意点

部分入れ歯と総入れ歯について

入れ歯は歯ぐきと同じ色をしている土台にあたる部分と歯の部分にあたる人工歯から構成されています。 歯が何本か残っている人が使用する入れ歯のことを部分入れ歯といい、金属のばね(クラスプ)が付いています。

義歯の手入れの仕方、保管方法

義歯の清掃と保管に関しては、主に次のことに留意する必要があります。

  1. 毎食後に取り外して義歯用歯ブラシなどでこすり洗いします。
  2. 歯磨き剤や熱湯は、義歯の摩耗や変形を招くため、ぬるま湯か水でこすり洗いをします。
  3. クラスプ(ばね)部分は、細菌が繁殖しやすいので、歯ブラシで丹念にこすり洗いを行います。
  4. 寝る前には義歯を外しておきます。
  5. 義歯を保管する場合は、容器に義歯洗浄剤か水道水を入れておき、外した義歯は、その中に浸し乾燥しないようにします。

義歯洗浄剤へ浸すだけでは汚れは落ちない!

義歯洗浄剤に入れ歯を浸しておくだけでは、繁殖した細菌や汚れをきれいに落とすことはできません。

キッチンのシンクタンクの隅などを触るとヌルヌルしているのが確認できると思います。

川底にある石も触るとヌルヌルしていると思います。

実は義歯に付着した汚れと、このヌルヌルした物質は「バイオフィルム」という微生物の塊で全く同じものです。

この微生物の塊はフィルム状になり義歯にへばりついていて、洗浄液や水をかけるだけではきれいに除去できません。

なので、このバイオフィルムを完全に除去するためには、ブラシなどでこすり落とすしか方法がないのです。

このことから入れ歯は義歯洗浄剤に浸しておくだけでなく、歯ブラシを用い入念にこすり洗いすることが必要になります。

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