介護職が行う掃除・ごみ捨ての援助手順と注意点

介護職による実際の掃除の援助業務とは?

物の片づけ

散乱した物や使った物を片づける行為を整理整頓とも言いますが、片付けるコツは室内に一定のスペースを最初に空けておくことがポイントです。

スペースがあれば、掃除したい場所にある物を一旦そのスペースに移動しておいて、楽に掃除を行えます。

物の要・不要の分別を行い整理整頓する場合は、不要物だと介護職が判断できる物であっても利用者に捨ててもよいかどうか必ず確認しながら行います。

利用者の許可なく、介護職独自の判断で物を捨てることは絶対にやってはいけない行為です。

掃き掃除

小さなゴミや細かなホコリ、ホコリに混じっているダニなどをほうきや掃除機などを使い除去する行為を掃き掃除と言います。

電気掃除機を使用する場合は、事前に集塵袋にホコリやゴミが溜まっていないか確認を行います。

集塵袋にホコリやごみが多く溜まっていたり、定位置にきちんとセッティングされていない場合、吸引時に過度な負担がかかり故障を引き起こすことにもなりかねません。

掃除機で床などのホコリを吸引する場合は、素早く一気に動かすよりも、ゆっくりと動かしたほうがキレイにほこりを残さず吸引することが出来ます。

掃除機を使い掃除を行う行為は、高齢者からすると労力がかかり体力が必要で大きな負担になることが多く、介護職は自立支援という観点も必要ですが過度な負担がかからないような配慮が求められます。

ほうきは、誰でも手軽に使える掃除用具ですが、ほこりが宙に舞い上がることが多いため窓を開けて換気し、ゆっくりと動かし押さえ付けるようにして掃くのがコツです。

拭き掃除

ほうきなどで掃いただけでは除去できない、絡みついたりしみついたりしている汚れを除去する行為を拭き掃除と言います。

拭き掃除の方法は、から拭き、水拭き、洗剤拭きの3種類が一般的ですが、水で溶ける汚れと溶けない汚れが有ります。

水拭きは、水で溶ける汚れに効果があり、いわゆる「ぞうきんがけ」というものです。

洗剤拭きは、水で溶けない汚れに効果があり、有機溶剤の成分が含まれている洗剤を使用します。

洗剤拭きでも溶けない汚れは、たわしやブラシを使いこすって剥がし落とすようにして除去します。

特にぞうきんは汚れやすく不潔になりやすいため、使用後は洗剤で雑巾にこびりついた汚れを洗い流し干すようにします。

介護職は、利用者が上手くゴミ出しできない理由を把握しておく

人が日常生活を行えば、ごみは日々必然的に発生するものです。

ごみが溜まれば収集日にゴミ捨て場に出すことでごみの回収が行われ、居宅の清潔さが保たれますが、ゴミ出し作業自体が難しいという高齢者や利用者も少なくありません。

ごみ出し作業を円滑に行えない原因を調べてみると、次のよう理由があるようです。 

ごみの捨て方、利用者がごみを出せない理由とは?

ごみを分別するのが苦手

ごみは、可燃ごみ、不燃ごみ、リサイクル可能ごみに大きくは分類され、多くの自治体では分別して決められた収集日にごみを出すようになっています。

ごみの分別方法や種類については、各自治体別にルールが異なり全国一律ではなく、利用者からすると、わかりにくいケースもあります。

介護職は自治体が決めた分別方法や種類などを確認し内容を把握しておき、場合によっては図や文字で利用者が簡単にわかるように表示するなどの工夫を行い、利用者が自分でゴミ出しが出来るように援助します。

ごみ収集日がわからなくなったり忘れたりする

カレンダーに、ごみの収集日やごみの種類を記入しておきます。

ごみ箱やその置き場に、収集日や時間を記入した表示を貼り付けておくのも一つの方法です。

歩行障害などでごみを運ぶのが困難

一人暮らしで足などに障害がある方の場合、数メートル先のゴミ収集場所まで歩くのが難しいという方もいます。

この場合、隣近所の住民と相談し自宅のごみを出すついでに、利用者のごみも一緒に出すなどの協力依頼をしたり、玄関先にごみを出しておくと収集してくれる自治体の個別収集サービスを利用するなどの対処方法が有ります。

ごみの出し方のルールが理解できない

ごみの分別や出し方が適切でなく、近隣住民や回収業者からクレームが寄せられることがあります。

なので、介護職はスプレー缶のガスは抜いておく、生ごみは水を切って新聞紙などに包むなど、ルールに基づいた正しい分別方法やゴミの処理方法をアドバイスします。

要・不要の物の判断ができないで物を捨てられない

室内に物が散乱する原因の一つに、要・不要の物の判断ができないということがあります。

「今後、これは使う可能性があるかもしれない・・・。」と話してくる利用者の場合、一見不要品と思われるような物でも有効活用する方法を考えていると推測できるので、いきなり否定せずに利用者自身が「やっぱり、要らない」と決断した後に、ごみ捨てできるよう援助を行っていきます。

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