介護業界で採用されやすい人材とは
採用率の高い人材とはどのような人でしょう。
大学生が一斉に就職活動を行うと、内定をたくさんもらう人とそうでない人とがいるようです。
出身大学は同じで、学歴にもそう差がないのに、内定をもらえる人ともらえない人とがいます。
両者の異なる部分とは、どこなのでしょう。
大学での成績や学部の位置づけなどでも違いはありますが、それらがほとんど同じ人であっても差が大きい理由には、一体何があるものなのでしょう。
面接で目の前にいる学生と、この先一緒に仕事をしていきたいと思えるかどうかを、会社は常に見ているといえます。
勉強の成績が良かった学生であれば言うことはありませんが、学問と仕事は切り離して考えられます。
学校の成績も大切ですが、特に介護職の仕事は、社会人としての常識やモラルの有無、協調性や向上心などの人間性や適性が、求めている人材とマッチしているかどうかが採用の大切なポイントになります。
あらゆる面から総合的にその人物を評価し、判断しているので、一般的な会社では就職試験が2次試験や3次試験と多くなることも少なくありません。
新卒を採用する場合は、現時点で戦力にならずとも今後頼りになる人材になって欲しいと思っていることが多いので、育てる価値がある人物かどうかを知りたいと思っています。
大勢の中から厳選して選び、採用したのに短期間でやめられては企業としても大きな損失になりかねません。
就職活動で無事に採用されるためには、勉強関係も必要ではありますが、人材としてこれから伸びると思える人物像かどうかを磨くことが大事になってくるのではないでしょうか。
介護士の人材不足と採用の条件
業種によっては人材は不足していますが、採用に至らない人も大勢います。
採用が決まらない人がいるにもかかわらず、人材がいないことが問題視されている業種もあります。
医療の現場では人材不足が社会的な問題にもなっています。
職業自体にリスクが多い産婦人科や小児科にはなり手がいない状況です。
採用を増やしたくても希望者がいないため、病院経営が立ちゆかなくなる病院もあるほどです。
それぞれの病院は、医師の人材を得るために様々な工夫をこらしています。
遠隔地の医師不足はより難しい問題です。年収や住居費用などを優遇したり、採用後の体制づくりに気を配ったりと、病院としてもできるだけのことはしようとしています。
介護や福祉に関する需要の高まりから、人材の不足によるサービスの低下が問題となっています。
これらの業種は仕事の量が多く重労働という印象が強く、希望者がいないことが問題視されています。
どの企業も積極的に採用しているのですが、やめる人も多いのが実際のところのようです。
給料を引き上げて、待遇を改善して採用を増やしたいという思いはあっても、介護保険などのつながりもあるため抜本的な改善が求められています。
人材を採用したくても資格が必要だったり資格を取るには、一定の実務経験が必要です。
誰でも簡単に採用するわけにはいかないところも、なかなか安定した人材採用につながらない原因になっています。
介護職人材の確保と中途採用
長期的な目で見た時に会社を支えてくれるであろう人材を獲得するために採用をしたはずが、5年と経たずに辞めてしまう人は少なくありません。
特に介護士の仕事は、人を扱うサービス業なので、自分の性格とマッチしていないと歳月と費用でひとかどの人材に育て上げたところで辞められてしまうことも少なくありません。
この場合は介護施設としても大変切ない話で、入念に吟味して、これはと思う人物を採用できていたとしても、退職されてしまっては元も子もありません。
社員の退社が無いように、どの会社も必要な人材の確保にはとても気を使っています。
景気が悪くなりやむなく人員削減などを行う際には、いい人材ほどさっさと会社に見切りをつけて、あっさりと退社してしまう場合も多いようです。
なかなか思い通りの人材確保は難しいのが現状のようです。
一時的に雇用人数を減少させたとしても、景気が上向けば再び雇用数を増やそうとする会社が大半です。
転職希望者を採用することは、社員教育を必要とせずにすぐに戦力になってもらえることを意味します。時には好条件を提示して他社から引き抜いたりする場合もあります。
インターネットの求人情報では、履歴書や職務経歴内容を登録して転職希望者と企業のマッチングをはかります。
もちろん採用される側も努力が必要です。
より良い条件の会社に採用される為には、関連する資格を取得したり専門分野でのスキルを高めることが大切です。
会社側にとって魅力的な人材であることが、転職活動で無事に採用を得るためには大事です。