現在無職の方で介護業界への就職・転職を考えている場合は今後どういう働き方をしたいかによって選択肢が異なります。
私も場合、会社が倒産し失業保険をもらいながら職を探していましたが、当時、製造関連の正社員求人も少なく職がなかなか見つからず困っていました。
そこで、当時の不況でも常に求人が多くあった介護業界への就職を決意し、介護資格を取得するため講座を受講しました。
最初は介護職員初任者研修か介護職員実務者研修のどちらを受講すればいいのかよくわかりませんでしたが、調べていくうちに全研修時間が初任者研修は130時間、実務者研修は450時間、両方ともスクーリング必須と定められていることがわかりました。
また、将来介護福祉士を目指すなら介護職で3年の実務経験と介護職員実務者研修の修了が義務付けられているということもわかってきました。
私の場合、結論をいうと実務者研修の通学コースを選択しました。
次に今後私と同じ状況にある方のためにどういう選択肢があるか考察してみたいと思います。
できるだけ早く介護職を経験したい場合
この場合は、まず介護職員初任者研修を受講すべきです。
研修時間も実務者研修の3分の1以下と短い受講期間で済むからです。
ここで悩むのが通信講座か通学講座のどちらを受講したらよいかだと思いますが、次に通信講座、通学講座それぞれお勧めできるケースを考えてみます。
通信講座を受講する方がよい方
- 通学できる圏内にスクールが無い方
- 自由にできる時間的余裕が少ない方
- 低予算で受講したい方
(通信は受講料安めで、通う為の交通費は不要) - 自己管理が苦手ではなく、自分一人でも勉強を進めていく自信がある方
通学講座を受講する方がよい方
- 通学できる圏内にスクールがある方
- 時間を自由に使える方
- 予算的には余裕がある方
(通学は受講料高めで、交通費が必要) - 自分一人では自己管理や勉強を進めていく自信がない方
決めつけはできませんが、以上のケースを参考してどちらを受講するか判断して下さいね。
介護福祉士の資格取得も視野に入れている場合
この場合は、時間と予算にどれだけ余裕があるかどうかで受講すべき資格は異なります。
現在無職でも、時間的にも経済的にも余裕があり介護福祉士を視野に入れている方なら、介護職員実務者研修を受講する方がよいと思います。
実務者研修は、介護の資格が無くても未経験でも受講でき、介護福祉士国家試験の受験条件にもなっていますし、最初に初任者研修を取得しても、その後、実務者研修を受講する必要性があるからです。
実務者研修受講時、初任者研修を取得していれば、その分の受講科目免除や費用も若干安くなりますが、それでもトータルすれば結局、時間的にも費用的にも二度手間になり高くついてしまいます。
なので、私の場合は、実務者研修をいきなり受講しました。
一方、現在無職で時間的にも経済的にも余裕が無い方は、無理せず介護職員初任者研修を受講する方がよいでしょう。
初任者研修は短期間で取得できるので、まず就職して収入を得て、3年間の実務経験を積んでから実務者研修を受講するといいと思います。
但し、介護の仕事をしながら実務者研修を受講することになるので、通信講座での受講をお勧めします。
スクーリングでの実技演習が義務付けられていますが、それ以外は自宅で学習し課題レポートを提出して勉強することができます。
実務者研修の場合、多くのスクールで、仕事をしながらでも受講できるように豊富なコースが用意されています。
また、介護福祉士の受験対策講座もセットで割り安で受講できるところも多くあります。
実務者研修についてはこちらで詳しく解説されていますので、参考にして下さい。