仕事での残業時間が多いという人や収入が少なく家計状態が苦しい人にとっては、時間やお金を何とか節約できる手段はないか模索している方も多いと思います。
資格取得でスクールや研修機関を探す場合には、当然、自分が望む将来計画を最優先にして選択すべきですが、ここでは、それを踏まえたうえで時間とお金を節約できる方法について検討してみたいと思います。
時間に余裕が無い人は通信講座を有効に活用する
通信講座を開講しているスクールを受講すれば、時間についてはかなり節約することが可能で、空いた時間を活用して学習することができます。
ただし、好きな時間に自由に勉強できるということは、自己管理をしっかりすることが重要になり、受講期限は全ての講座で設定されているので、ダラダラ学習していては講座を修了するこができません。
ですから、受講期限を意識し、必要な毎日の勉強時間を設定した学習スケジュールを立てておきたいものです。
スクールでは、標準受講期限内に修了できない場合に備えて、受講延長制度などを設定しているところが多くあるので受講前にしっかりと確認しておきべきです。
ただし、延長するための費用が追加で必要なケースももあるので、この点もチェックしておく必要があります。
また、通信講座となっていても、特に介護資格の場合、実技演習や実習が必須科目となっていることもあり、指定の教室に通学する必要があるので注意が必要です。
受講する場合、学習日程は受講前に連絡されるので、早めに日程を調節し通学できるように配慮しておくことも必要です。
民間スクールなどが開催している通信講座では、受講者に配慮して土日にスクーリング日程を予定しているケースが多いので利用しやすいでしょう。
経済的に苦しい人は、給付・助成制度を活用する
経済的に苦しくお金のない人が民間スクールの講座などを受講する際は、スクールや講座により違いはありますが、5万円から10万円くらいの受講費用が必要になる場合もあり、この負担額は決して少ない額ではありません。
一括支払いが金額的に負担になるのであれば、最近のスクールではクレジット分割支払いに対応しているところが多いので、分割支払いが可能かどうかについて確認してみましょう。
また、通常価格よりも安い受講費用で受講したい場合は、その講座が厚生労働省の「教育訓練給付金制度」や、各地域の助成金制度が利用できる適用講座となっているかについて確認しておくべきです。
例えば、教育訓練給付金制度の場合は、厚生労働省が指定した認定講座を受講し修了すると、条件により異なりますが受講費用の20%、最高で10万円が還付されるしくみになっています。
ただし、支給対象者は、職種に関係なく会社で雇用保険の被保険者としての雇用勤務期間が通算3年以上必要で、退職したから日から1年以内での受講の場合に適用されることになります。
適用される場合も、一旦、自費で全額費用を支払い、講座終了後に還付申告をすることが必要になりますので、万が一、途中で受講を挫折してしまった場合は還付されなくなるので注意が必要です。
尚、教育訓練給付金制度については、ハローワークで詳細について確認して下さい。
上記の厚生労働省以外にも、介護福祉士をはじめとした介護職員の福祉人材を確保する目的で、受講費用の給付助成や貸与などを各地域自治体が行なっているケースもあります。