生活には食事や入浴、排せつなど生活の質を維持するために欠かせない行為があります。
当然介護士・ホームヘルパーに対するニーズも高い内容です。
これらはいくつかの動作が組み合わさっているため、介護士・ホームヘルパーとしてはその動作一つ一つに注目しながら、どの部分でどの程度の介助を行なうかということを見極める必要があります。
また、その人の長年の習慣が反映されやすいので、利用者の声に対して、他のサービス以上にじっくりと耳を傾けることも大切です。
決して介助する側の一人よがりになってはいけません。
以上のポイントを押さえたうえで、介助項目ごとに配慮・注意したいポイントについて解説します。
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介護職員初任者研修 身体介護のポイント記事一覧
食事介助の際に配慮すること(食のリズムを整える・誤嚥に注意)
食事の環境を整えることで生活意欲の向上にもなる 介護職員も利用者も共に、生きる為には食事が必要ですし活力の源になります。「食事をする」ということ自体が生活にメリハリを付けることにつながり、食環境を整え、食事を規則的に取ることで更に生活意欲を高めるという意味あいもあります。食事は、単に栄養を補給するた...
食事介助の際に配慮すること(食事用自助具・調理の手際)
食事用自助具の基本的な知識も理解しておく 食事の際、障害により手先を自由に動かせない方に対して、可能な限り自分の手で食事ができるよう補助するような器具類が市販されています。例えば、手前に皿を引き寄せやすくしたターンテーブル型の器具や、スプーンをバンドで手に装着できるようなものなど、いわゆる福祉補助具...
食事介助の際 食後に配慮することと注意点
食べさせるだけが食事介助の目的ではない 食事介助は、食べさせるだけが主目的ではありません。身体介護、洗い物や食器の後片付けなど家事援助についてもすべきことは多くあり、身体介護の一つには、毎食後に口腔ケアを行い、口の中を清潔にするという介護があります。 特に、噛む力が衰えているケースは高齢者に多いので...
排泄介助に対する身体介護のポイント
利用者の意思を尊重し、介護目標を設定する 排せつは、食事とともに生活習慣のなかでは欠かせない行為です。介護士・ホームヘルパーが行う排泄介助の方法も、本人の要望や家庭の事情、利用者の身体機能の状況などにより、介助の方法はそれぞれ異なります。例えば、オムツを普段は着用していますが、自力での歩行が困難な方...
入浴・清拭介助に対する身体介護のポイント
事前観察を行い状況により中止する決断も必要 入浴したり身体を拭いたりすることは、清潔感を保つことに繋がり、身心をリフレッシュさせる意味では欠かせない行為で、利用者の生活の質を高めることにもなります。ただし、高齢者の入浴や清拭は衣服を脱いで行うことが多いので、血圧が変動したり、風邪を引いたりするケース...
外出時の介助に対する身体介護のポイント
外出介助は屋内介護とは、違う技能も必要 人間は、要介護者であったとしても、家の中だけに留まるものではなく、外出して旅行したい、買い物に行きたいなどという欲求は誰にでもあり、生活の質を向上させるには、その欲求を可能な限り実現させることが大切な介護課題となります。その意味でも介護士・ホームヘルパーは、利...