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ケアマネジメントの目的と実施手順

 介護サービスを提供する場合、総合的観点から計画を策定し、計画に基づいての実施、実施後は状況や進捗を管理する必要があります。

特に介護ヘルパーは、利用者と最も身近に接しケアを行っているで、利用者の要望や日々の状態、体調や容態の変化などが正確に把握できるため、ケアマネジャーと利用者とを橋渡しする役目も担っています。

ケアマネジメントの意義

 利用者の多様なニーズに対し、的確に要望を把握し最適な介護サービス提供を行う場合、サービスごとに個々で対応していては上手くいきません。

そこで、ケアマネジャーが中心となってケアマネジメントを上手く機能させることで、受付窓口を一本化でき、利用者の要望を満足させることができるような良質なケアを提供することが可能になります。

さらに、利用者が提供されたサービス内容に不満を抱いた場合、その問題を解消し利用者の状態変化にも迅速に対応してサービス内容を見直し調整することも可能になります。

ケアマネジメントとは、利用者の要望と必要なサービスをマッチさせ、サービス計画作成、実施、検証、見直しの管理サイクルを回し、効果的なケアが行われているかどうかをチェックしながら、必要であれば都度調整していく管理手法を言います。

ケアマネジメントでは、利用者にマッチした効果的な介護サービスを適切に利用できるよう利用者からの相談に応じ、最適なケアを行えるよう業務全般を管理していく必要があります。

ケアマネジャーとは、ケアマネジメントを実施する主責任者の立場にある者をいい、介護支援専門員とも呼ばれています。

ケアマネジメントの流れと概要

  • 受付(インテーク)
    ケアマネジメントの意義を知ってもらい、介護が必要な要介護者の相談に応じ面接を行いますが、重要性や緊急性により、受付優先順が変わりこともあります。
  • アセスメント(課題分析)
    要介護者の状態や問題点、要望や必要としてる支援は何かを全体的に把握していく作業をいいます。
  • ケアカンファレンス(サービス担当者会議)
    アセスメントで把握した利用者ニーズを満足させるために、ケアマネジャー、介護に係わる関連スタッフ、利用者や家族などが集まり、意見や情報交換を行う話し合いの場です。
  • ケアプラン(介護サービス計画)
    受付・アセスメント・ケアカンファレンスの業務で得た情報をもとに、要介護者が必要とする介護サービスの内容と提供方法の具体策が記載された実行計画書のことを言います。
  • 介護サービスの実施
    ケアマネジャーが調整役となり関連する専門職と連携・協力してケアプランに基づきケアサービスの提供を行います。
  • 介護サービス実施後の状態確認(モニタリング・フォロー)
    利用者ニーズに合致しているか、サービス提供が適切に行われているかなどについて、介護サービス提供後の実施状況を確認する過程を言います。
  • 再アセスメント(課題分析)と計画見直し
    サービス実施後の状態確認結果により、一定期間経過後はアセスメントを再度実施し、利用者に状況変化がある場合、ケアプランの見直し改訂を行いケアを行います。

    以降は、②アセスメント(課題分析)から⑦再アセスメントのプロセスが繰り返し実施されます。

ケアマネジメントにおけるホームヘルパーの役割

 ホームヘルパーは、利用者の私生活に深く関わりながら介護を行う立場にあるため、直近の利用者の状態や変化を具体的に把握できるので、円滑にケアマネジメントを機能させるため的確な情報提供を行う事が出来ます。

そのため、ホームヘルパーは関連スタッフと連携しケアマネジメントに関わる重要な立場にあることの自覚を持つ必要があります。

ホームヘルパーは介護支援を求めていながらどう対処したらいいかが分からない高齢者などに、相談先を紹介するなどケアマネジメントとの橋渡し役となることも可能です。

介護記録の目的と主な記録の種類

介護記録の意義

情報伝達や連絡ミスを防止する

 在宅介護にはいろいろな職種の職員が関わり連携して実施されていきますが、その業務を口頭のみで実施していては、記憶だけに頼ることになり、客観的に確認できないため、聞き間違いや勘違いが起こる可能性があります。

このようなトラブルを起こさず正確な情報を伝え連絡を行うためにも記録として残しておくことが重要です。

情報を共有化する

 複数の介護職員が利用者1人に携わる場合、全職員が利用者の情報に関しては、共通レベルで把握しておくことが重要です。

そのためには、誰でもいつでも情報共有できるようにしておく必要あるため、記録を残すことが必要になります。

問題の原因究明と改善・サービス向上に役立てる

 介護の実施状況や利用者の状態を記録しておくことで、過去の業務活動内容を確認することができ、問題が起こった時にいつ何が悪かったのか、見逃していたのかなどを調べることが可能で、ケア計画の実施効果や改善などの反省材料となり、サービス向上のヒントを得る情報源にもなります。

介護記録を残すことで、今までの活動実績を振り返ることができ、介護業務に対する取り組み方や責任感を再度自覚する事にもつながります。

ホームヘルパーが必要な介護記録と書き方

主な介護記録の種類
  • 初回の訪問介護時の記録
    訪問介護サービスの利用者宅へ初回訪問した時の記録のことをいい、利用者本人や家族自身の状態、要望事項、問題や課題、解決策、周辺の人間関係や環境など実態を把握し、具体的な介護サービス計画に活かします。
  • 訪問介護時の記録
    2回目以降毎回介護業務を行った際の内容記録のことをいい、計画と実施状況にギャップはないか、課題・問題は解消・改善されているか、利用者の心身状態・要望・苦情、介護ヘルパーが行った介護内容や対応内容を記録に残します。
  • 連絡事項・伝達ノート
    全職員が漏れなく情報共有を図れるよう、介護訪問先の利用者宅に設置しておく連絡帳のことをいい、サービス提供に関わった全スタッフが、利用者の状況や経過を記入しておくものです。
介護記録の書き方のコツ
記録は書き慣れることが上達のコツ

 字を書くことは得意でないという方もおられると思いますが、文章は介護記録だけに限らず、積極的に何回も書き続け慣れることで上達します。

また、沢山の記録に目を通すことも文章を考える際に参考になります。

記録と作文は書く目的が異なり、記録は実際に活動したことや起こった事実を整理し、時間の経過と出来事が分かるように書く必要があります。

作文や小説のように自分で文を考える必要はありませんが、出来事を忘れないためには当日中に書くことがコツで、今日は疲れたから記録は今週中でいいだろうなどといって時間が経過すると、記憶が不確かになり書くのがおっくうになってきます。

一つの内容は一つの文章で箇条書きに

 文章は簡潔に2~3行以内に収まるよう、一つの事柄は一つの文章で箇条書きで記入するようにすれば文脈が混乱しませんが、どうしても長文になる場合は段落を付けるか1行開けるなどしましょう。

また、利用者のバイタルチェックや温湿度など数字データがあれば忘れず記入します。

記入例としては、「8月20日、平熱は36.3度の利用者だが、本日訪問時38.5度の発熱があったが、3時間後には37.2度まで熱が下がり、容態は少し良くなった」などと記入します。

文章を書く場合、次のような段階に分けて記入するのも分かりやすく書く一つの方法です。

  • 利用者の訴えや要望(熟睡できなかった)
  • 利用者の状態観察の結果(体調が悪い)
  • 利用者がとった判断や行動(デイケアに来なかった)
  • その対処方法や内容(病院で診察を受けた)
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