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訪問介護 生活援助での役割と目標

 訪問介護サービスには「生活援助」というものがありますが、家事にあたる調理・清掃・洗濯などが主対象になります。

ただし、訪問介護全体の流れの中の一つに生活援助があるので、援助項目を個別に捉えていても意味がありません。

身体介護・生活援助を含めてどのような流れでサービス提供するかを考える必要があります。

 例えば高齢の利用者には、食事の際に食べ物を飲み込んだり噛んだりしにくい方もおられます。

このような場合は、食事介助と共に調理の際に、細かく食材を刻み食べやすくする工夫も必要となります。

家事は家族が行うものというイメージがありますが、食べやすくするために細かく刻んだり、柔らかく調理することが必要ならば、食事介助の一つとして考えるべきでしょう。

 この場合、介護全般を考えると介護のプロであるホームヘルパーに任せる方が、利用者にとって良質な介護を提供できるということになります。

つまり、生活援助も身体介護と目標が同じで、援助をすることで利用者の生活の質が向上するということにつながります。

生活援助の支援項目にとらわれすぎないこと

 生活援助の支援項目にとらわれすぎて目標に固執しすぎると、良い介護サービスを提供できない場合もあります。

例えば、利用者の家族の分の家事まで関わるのは、生活援助の支援項目には該当しないという考え方です。

また、契約書やケアプランに規定されている以外の家事は、一切しないという方針で生活援助を行っている事業者も少なくありません。

以前から、生活援助でできる項目と、できない項目については議論が絶えません。

洗濯物について

 例えば、家族と一緒に利用者が住んでいる場合は、洗濯カゴや洗濯機に家族と利用者の洗濯物が混じっていることもあり得ます。

この場合、利用者の洗濯物だけを選り分けるなどしていたら、余分な作業が増えることになります。

だからといって、利用者の洗濯物だけを別にするよう家族にお願いすれば、ヘルパーは楽になりますが、家族に余分な負担がかかり、なんのための介護サービスかわからなくなり、介護理念に反することにもなりかねません。

庭の草むしりについて

 また、庭の雑草を抜いたりする行為は、生活援助に該当しないという見解を厚生労働省は通達していましたが、この件についても議論が絶えません。

利用者の中には、木々や花などの植物・自然が好きな方も少なくなく、庭にある木、花、盆栽などを眺めることで、心が癒され生活意欲を持つことに繋がっているケースもあるからです。

 要するに、ヘルパーが草むしりをすれば庭が綺麗になり、より庭の木々や花などを楽しみながら眺められ、そのことが意欲的に日常生活を送ろうという活力に結びつくというわけです。

このことから、生活援助項目として一応定義はありますが、個々にとらわれず全体の流れを考えた介護サービスを提供するように心がけることが大切です。

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