食事介助での正しい食事姿勢4つのポイントとは

前かがみの食事姿勢は自然で安全な姿勢

健常者である私たちが日常食事をする場合、どのような姿勢で食べているかを考えたことがあるでしょうか。

和食や洋食を食べる際に畳に正座している場合もイスに座っている場合も、その時の姿勢を真横から観察すると、絶対と言っていい程その多くが、前かがみの姿勢で食事を行っているのが確認できます。

この姿勢は、世界各国、年齢や身分に関係なく同じような姿勢になっているのがわかります。

その理由は、食べた物をスムーズに飲み込むためには、どうしても前かがみの姿勢が最も最適で必然的だからです。

疑う人は、一度上向きや寝た状態での体勢をとって食事を行って確認してみると理解できると思います。

口に入れた食物や飲料がすごく飲み込みにくいと感じるはずですし、最悪の場合は気道に誤って食べた物や飲料が入りこみゴホゴホとむせ返ることがあるはずです。

一方、イスに深く座り前かがみの姿勢では、食べ物などをスムーズに飲み込めることがわかると思います。

歩けない方や寝たきりの要介護高齢者であっても、多くの方はベッド端から足を出せばイスに座った状態と同じ姿勢をとることができるものです。

食べ物をうまく飲み込めないパーキンソン病や片マヒを患っている方であれば、余計に前かがみの姿勢が重要になってきます。

どうせ前かがみの姿勢はできないと何のチャレンジもせずに、ベッドに寝た状態で食事をさせたり、鼻チューブや胃痩から栄養補給を行ったりせずに、車イスに座らせることから始めてみましょう。

また、車イスが無理であれば、ベッド端から足を垂らして床に着くような姿勢でベッド端に座れるように介助します。

移動できれば食堂で食べることができますし、ベッド端に座れれば前かがみの姿勢で食事ができます。

介護現場では、座れる姿勢がとれるようになってからは、食欲が増し自立して食べれるようになった事例が多くあり ます。

しっかりと坐位姿勢を保持するコツは、@前かがみの体勢になっていること、A床や地面に両足がきちっと着いていることが重要です。

また、食卓テーブルやイス、ベッドの高さが要介護者の身長にマッチしていることもポイントです。

4つの正しい食事姿勢のポイントとは

前かがみの姿勢がとれること

前かがみの姿勢をとれることで、食べ物をスムーズに飲み込むことができます。

頭を前かがみにすることで喉より口の位置が下側になり、気道に食べ物が入りにくくなり誤嚥を防止できます。

テーブルが高すぎないこと

家具屋などの市販テーブルでは身長が低い高齢者の場合、テーブルの位置が高すぎてうまく前かがみの体勢になることが難しい場合があります。

イスに腰掛けた状態で高齢者のおへその位置にテーブルの高さが合うくらいが最適です。

背もたれがあり安心してイスに座れること

背もたれがあるイスの場合、深くイスに腰掛けることで安定した姿勢が保持できるので高齢者は安心です。

また、片マヒなどの障害がある方は左右のバランスがとりにくいので、ひじ掛けがあるイスのほうが安定して座ることができます。

床や地面にかかとが着くこと

安定感をもってイスに座るには、床にかかとがきちっと着いていることが大切です。

日本人女性の高齢者は、ひざ下長さが平均で37cm程度の方が多いようですが、市販されているイスの高さは床から座面まで約40cmあるので、イスの脚を切断して、床にかかとを付けて座れるような高さに合わすように工夫しましょう。

誤嚥を防ぐ安全な介護施設・高齢者施設の見分け方

安心安全な介護施設の見わけ方のポイントは、食堂にあるテーブル・イスの高さを確認することも有効な方法です。

現在入居している高齢女性は身長が低い方が多いため、市販されているテーブルやイスは高すぎるので、高さ調整もせずに使用すると、かかとが床に着かず安定した前かがみの体勢ができない場合があります。

なので、35〜40cmくらいまでの高さのイスや低くしたテーブルが何種類か使用できる状態で整備されていれば、利用者のことを考えたケアが行われている介護施設だと判断できます。

ポイントをまとめると、次の2点になります。

  • 各利用者に合った高さの違うイスが数種類あり利用できるように工夫されている
  • 小柄な高齢者でも使用しやすいように高さの低いテーブルも利用できるようになっている
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