車いすの介助の目的と留意点
歩行機能の衰えや障害により歩くことが困難になった人が移動する手段として車いすが使用されています。
しかし、車いすを介護の観点から考えてみると単に移動するためだけに使用されているわけではなく、福祉用具の中でも重要な役割を果たしています。
身体機能の衰えや障害、病気などで移動が困難な高齢者が車いすを使用することで、移動範囲も大幅に広まり、自立した生活を送ることが可能になります。
自力であれ、介護職員や家族が介助する場合でも容易に移動できるので、旅行に出かけたり趣味に取り組んだり、社会活動の参加したりすることができます。
このように幅広く多くの人との交流する中で日常生活を活性化させ、利用者の自立を大きく促すことができます。
但し、介護職員が車いす介助を行う場合は、利用者の状況に合ったものを選定し、機能や使用方法についても理解しておく必要があります。
また利用者が車いすをいつでも安全に使用できるように、介護職員は車いすに関する知識もしっかり身に付けておくことが大切です。