学生の方で将来ケアワーカーとして頑張っていく決意を固めた人は、介護福祉系のスクールなどに入学し、介護福祉士やその先にあるケアマネジャーなどの仕事を志すと良いと思います。
まずは将来、介護・福祉分野で何を目指すのか、なぜ福祉の仕事にに関心を抱いたのか、将来の自分の目標についてしっかり考えておきましょう。
中学生からケアワーカーを目指す場合
現在、中学生で、今後ケアワーカーヘの道へ進むことを決意し、最短で介護福祉士も目標にしている場合は、福祉系高等学校へ進学する方法もあります。
福祉系高等学校では、福祉専門コースや学科など様々な学びの場が用意され、大変充実しています。
平成21年度以降入学の福祉系高等学校では、規定の科目や単位を修め卒業すれば介護福祉士の受験資格が得られ実技試験は免除となっています。
国家試験である介護福祉士を受験しようとする場合には、介護職3年以上の実務経験者か、福祉系高校の卒業者か、福祉系の養成施設卒業者でなくてはなりません。
福祉系高校は、実務経験3年間を積む代わりに学校に通うことにより、同等の国家試験受験資格を得られるのが大きな特徴です。
高校を卒業してから介護福祉士養成施設に2年間以上も通学してからやっと受験できるのと比較すると、かなりの早道で介護福祉士になることが出来ます。
また、10代という若い年齢で介護福祉士になれば、長年に渡り介護現場で仕事をすることが可能になりますし、その先のケアマネジャーも目標にすることができます。
ですが、介護福祉士の合格率は、平成28年1月の試験では57.9%なので、相当の取り組み姿勢や覚悟が必要となります。
介護福祉士を目標にせず、一歩ずづというのなら受験資格として学歴や実務経験が不問の介護職員初任者研修を受講することからでもいいでしょう。
高校生からケアワーカーを目指す場合
現在、高校生で、今後介護福祉士を目指す場合、平成29年度からは介護福祉士養成施設を卒業することが受験条件になっており、高校卒業者の場合は2年以上、福祉系大学卒業者の場合は1年以上、通学することが義務付けられます。
共に所定の学科を履修し卒業すれば介護福祉士の受験資格が得られ実技試験も免除されます。
また早くケアワーカーになるには、高校を卒業して福祉関連のスクールに通学し、介護についていろいろ学べるところもあり、介護職員初任者研修だけでなく介護関連の資格講座も多く開講されています。
但し、専門学校の場合は、授業に出席したり、勉強したりする時間と学費が必要になり、一般的に2年間の学費は150万円から200万円くらいになります。
また、スクールの通学講座とは違い、入学試験では小論文と面接が行われ、中には学科試験を実施するところもあります。
専門学校の場合は、どのような資格が目指せるのか、学費はどれくらいかかるのかなど事前に確認しておく必要があります。
どちらにせよ、介護の仕事は多くの経験を重ねて人間性が磨かれるほどに、技能や実力が向上していく職種であるというところも魅力の一つでもあります。