利用者から介護契約以外の内容を依頼された場合、介護士・ホームヘルパーは、まず介護事業所の上司に報告・連絡するべきで、自分一人で悩んだり、考え込んだりしてはいけません。
報告すれば、事業所の管理者とケアマネージャーとの間で、利用者からの依頼内容とケアプランにギャップやズレがないかどうかを検討し、対処してもらうこともできます。
検討後、「どう考えてもこの要望はギャップがありすぎて受けられない。」という結論にばれば、通常、ケアマネジャーおよび事業所の責任者が利用者に対して、丁寧に説明し納得してもらうことになるはずです。
とはいっても事業者全てが、このような誠意ある対応を必ずできるという保証はありませんが、少なくとも介護士・ホームヘルパーが介護現場で板挟みになり困る状況は少なくなるはずです。
とにかく介護職員としてやるべきことは、自分で抱え込まずに事業所に出向き口頭で説明したり、事業所の対応が鈍い場合は、報告書を介護職員同士が連名で作成し提出するという方法もあります。
但し、登録制ホームヘルパーとして働いている場合は、事業所に出勤する機会がほとんどないケースもあり得ますが、何回も口頭で報告されたり、連名で報告書を提出されたりすれば、頻繁に現場で問題が起こっていることを認識でき、介護サービス提供者として、迅速に対応しなければいけないという危機感を事業者側も感じることになるはずです。